アップルは OS X の次期バージョン Yosemite をこの秋に正式リリースする予定ですが、新OSと同時に Retina ディスプレイの 12インチ MacBook、4K解像度の iMac など新Mac のリリースラッシュも期待できるかもしれません。
アップルは現在、MacBook Pro には解像度の高い 13インチRetinaディスプレイモデル(13.3インチ 2560 x 1600ピクセル)を用意していますが、より薄くて軽い13インチ(13.3インチ) MacBook Air は1440 x900、アップルのノートでもっとも軽く小さな11インチ(11.6インチ) MacBook Air では1366 x 768しか存在せず、「MacBook Air の Retina 版」は新 MacBook 発表のたびに期待されてきました。
アップル系うわさサイトの老舗 9to5Mac (リンク先) が複数の関係者から得たという未確認情報によると、アップルはOS X Yosemite の正式リリースを10月に予定しており、同時に12インチのRetina解像度ディスプレイを採用した MacBook、および4K解像度の iMac または単体モニタ製品を発表する見込みとのこと。
アップルが正式に発表していない以上あくまでうわさではあるものの、高解像度 MacBook Air も4Kモニタも以前からさまざまなソースの自称リークや市場アナリストの予測が続いており、「いずれは出るであろう製品」から「そろそろ出てもいい製品」扱いになってはいます。
10月説の真偽はさておき、4K iMac または4Kモニタについては、OS X Yosemite の売りのひとつが4K解像度対応の強化であることを思えば、ヨセミテの正式リリースと同時にハードウェアも用意して Macで4Kをアピールする理にかなっています。
一方、かねてからうわさのあった「12インチMacBook(仮)」については、MacBook Air になるのか、MacBook Pro になるのか、あるいはまったく新しいMacBook ファミリ製品になるのかも未確定。画面サイズについては、11.6インチのMacBook Air が「11インチモデル」と呼ばれていることを考えると、それよりは微妙に大きくなると解釈して良さそうです。
12インチといえば、かつてアップルの正式発表前に MacBook Pro Retinaディスプレイモデルの詳細を中国語サイトの掲示板にリークしていたことで知られる人物(のアカウント)が、MacBook Air の Retinaディスプレイモデルは11.6ではなく12インチになる、と証言していたこともありました。
9to5Mac によれば、12インチRetina MacBook と4K iMac / モニタは現時点では今年第3四半期末〜第4四半期に発売見込み。しかしインテルチップセットの制約や他の製品開発とのリソース配分によっては、2015年早期まで遅れる可能性が残っているとのこと。
チップセット云々の部分は詳細不明ながら、インテルの次期CPU Broadwell (Haswell後継) についてのリーク情報からは、Retinaディスプレイを採用するならばグラフィックを強化したUシリーズになり、来年2月程度まで待たねばならないのでは、という観測もあります。
いずれにせよ、アップルの幹部たちが今年は例年よりもすごいラインナップを用意している、と予告していたのに下半期になっても大型の新製品発表がないことを考えると、iOS 8 と新 iPhone、そしてOS X Yosemite と何かが登場する今年の秋以降は、スマートウォッチ iWatch (仮)があってもなくても怒涛の新製品ラッシュになりそうです。
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(2014年7月25日Engadget日本版より転載)