皆さんのスマホに「アプリ」はいくつ入っていますか？
月に10回以上使うアプリの数は1人あたり9個というデータがあるそうです。SNSやメッセージアプリ、ゲームなどを使っているかもしれません。「朝起きたらこのアプリ」「電車に乗ったらこのアプリ」など習慣になっていることも多く、この生活リズムの中に入り込むのは容易ではありません。
アプリを出すなんて無謀、かもしれません。しかし、フジテレビは5月24日、無料ニュースアプリ『ホウドウキョク』をリリースしました。
「ホウドウキョク」が誕生したのは2015年4月1日。オンデマンドを充実させて大リニューアルしたのが2016年10月24日。この2年余りは、あえてウェブサイトのみで勝負してきました。
ホウドウキョクはいわゆる『分散型メディア』というスタイルをとっています。記事や動画などのコンテンツは、SNSや他のプラットフォームで見ていただくことを想定しています。ハフポストと同じスタイルですね。
そのため、それぞれのコンテンツは「各プラットフォームに合わせたタイトル、編集、字幕」を心がけています。
例えば、同じ記事や動画でも、「FacebookとYouTubeに掲載されているVTRの編集がちょっと違う」「ｄTVに出している動画だけタイトルの字幕デザインが違う」「Yahoo!とスマートニュースに出ている記事を見比べたらタイトルの内容が違う」など様々です。プラットフォームによってユーザーの好みや利用環境が違うため、このような対応をしています。
こうした「それぞれに合わせた情報の伝え方」を研究しているうちに、ホウドウキョクのコンテンツは多くのユーザーに使っていただけるようになってきました。
それとともに、「アプリはないの？」という質問をたくさんいただくようになっています。
試しに「ホウドウキョク」とgoogleで検索してみてください。「ホウドウキョク アプリ」というワードが上位に表示されます。多くの方がホウドウキョクのアプリについて関心をもって検索してくださっているのだと思います。
だからと言ってアプリを出すのは、時代に逆行しているようにも見えます。「もはや分散化路線をやめたのか？」という声も聞こえてきます。そうではありません。
ホウドウキョクには目指しているものがあります。
スマホ・パソコン・VRなど様々な機器が発達し、情報の形も質も取得方法も変化を続けています。すごく便利になった反面、問題点もたくさん見えてきました。
変わりゆく時代の中で、ユーザーに最適な「情報の伝え方」を開発したいと考えています。
それを実現するため、ホウドウキョクでは「LIVE配信」「１分以内の動画ニュース」「テキスト記事」「360度動画」「インフォグラフィックス」など、コンテンツの幅を広げています。
「動画が見やすいサイト」「テキスト表示が速いサービス」「リコメンドが優れたサイト」など、プラットフォームごとの特徴に合わせてコンテンツを作っていますが、「ホウドウキョクのコンテンツすべて」を一度に快適に見ていただけるサービスは今のところありません。
ユーザーの皆さんに本当に便利で快適に使ってもらうには、他のプラットフォームに形を合わせるだけでは足りません。「コンテンツに合ったプラットフォームを作る」というアプローチも必要なのではないかと思うのです。
そこで、ホウドウキョクが作っているコンテンツの「分散先のひとつ」として『ホウドウキョクアプリ』を誕生させることにしました。もちろん単なるひとつではなく、「最も適した分散先」です。
「SNSやゲームなど他のアプリを開きたいけど、ニュースは知っておきたい」という人のために、ニュースの音声だけを聞くことができる機能をつけました。音声だけなので外出中もパケット通信料はあまり気にしなくて大丈夫です。
「タイトルは面白そうな記事だけど、字数が少し長いから時間のある時に読みたい」という要望に応えるため「あとで読むボタン」を配置しました。
地震や津波などの災害や緊急ニュースはプッシュ通知でお知らせするので見逃しません。
スマホで見やすいように「正方形の動画ニュース」も用意しました。忙しい方は「15秒でわかるきのう」でニュースをチェックできます。
他にも様々な機能を用意しています。すでに「次の開発」にも入っていて、さらなるアップデートを予定しています。ひとりでも多くの方に使っていただければ、「次の時代に向けた情報の伝え方」の研究がさらに進みます。
『ホウドウキョクアプリ』をたくさんの方にご愛用いただき、「情報社会の未来」を一緒に切り拓いていければ、これに勝る喜びはありません。
https://www.houdoukyoku.jp/iphoneapp （iOS版ダウンロード）
https://www.houdoukyoku.jp/androidapp （AndroidTM版ダウンロード）
