Digital News Asia、台湾のCTIMESによると、IDCは、3月11日に日本を除いたAPACにおける2013年第4四半期のプリンタ消耗品市場に関する調査結果を発表した。当期間の市場規模は約1,650億円、前年同期比で4.6%減少したことになる。これは、タイの政治的動乱による影響が大きく、タイの当該市場規模が前年同期比20%も減ったことに起因するという。
一方、APAC全体の市場では、サードパーティブランドの占める割合が全体の22%、約370億円で、その存在感が増している。個別の市場でみると、インクカートリッジ市場では経済的かつ高収率な製品を提供するOEMの成長がみられ、レーザートナー市場ではさらにサードパーティブランドの成長が著しい。サードパーティブランドは、単なる「物売り」からの脱却を図り、ソリューションベンダーへとシフトする考えだという。
サードパーティの具体的な成長要因として、プリンタ自体をタダ、もしくは貸し出すことでメンテナンスや修理などのアフターサービスで売上を伸ばしていることが挙げられる。また、サードパーティはMPS(マネージド・プリント・サービス)を提供し、プリント業務に関わるコストを軽減するコンサルテーションに注力している。偽造品が多いAPACでは、安価なだけでなく、時勢に合わせた柔軟なサービスやそれに伴う高付加価値を提供できるかどうかが勝負になることが伺える。
(鬼頭正己:in the looop 編集部)
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