オーストラリアも「東京オリンピック2020年開催は無理」。選手たちに1年延期の想定を呼びかけ

選手たちのために、的確な時期に決断をしたかったと説明します

オーストラリアオリンピック委員会は3月23日、東京オリンピック延期に向けて動き出したことを発表した。

同委員会は自国の選手たちに対して、1年後の2021年に向けて備えるように伝えている。   

 「『選手たちが、より一層確実な状況で大会に備えられるようにしなければいけない』オーストラリアオリンピック委員会は、オリンピック延長に向けて動き出します」

オーストラリアオリンピック委員会最高責任者のマット・キャロル氏は、選手たちのために、的確な時期に決断をしたかったとプレスリリースで説明する。

「私たちは海外を拠点にしている選手や、オーストラリアの拠点でトレーニングしているチームの問題に対処していますが、渡航禁止など制約のために、選手たちは現状を維持できなくなっています」

25以上の種目の選手たちに話を聞いた上で、2020年7月の開催は無理だと判断したという。

その上で、選手の健康を優先した決定をするよう国際オリンピック委員会に求めている。

延期には様々な調整が必要になるだろうが、早い時期に延期を決定することで、選手たちはオリンピックに向けた十分な備えができ、大会の成功につながるだろうとオーストラリアオリンピック委員会は訴える。

「延期すれば、多くの問題が生じるでしょう。しかし世界中が一緒になって進めば、東京オリンピックが真の意味でスポーツとヒューマニティーを祝う大会になるはずです」    

カナダオリンピック委員会も、延期しない限り東京オリンピックには選手団を派遣しないと発表しており、各国が延期に向けて動き出した形になる。