2017年1月に就任する次の国連事務総長に、元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏が選ばれることが確実になった。
ロイターによると、国連安全保障理事会は10月5日(現地時間)、候補者10人に対して6回目の予備投票を行い、グテーレス氏は15カ国中13の支持票を得た。5つの常任理事国を含む15カ国がいずれも反対しなかったことになる。
ロシアのチュルキン国連大使は、他の14カ国の代表者とともに記者団に対し、「今日、6回目の投票で、私たちが支持する候補を決めた。その名前は、アントニオ・グテーレス氏だ」と述べた。
6日午前10時(日本時間午後11時)公式な投票にかけ、国連総会にかける候補として正式に決定する。
グテーレス氏はポルトガル首相、欧州評議会議長などを経て、2005年から15年まで国連難民高等弁務官を務め、イラクやシリアなどの難民問題に対処してきた。2016年末で任期が切れる潘基文(パン・ギムン)氏の後任には10人が立候補しているが、安保理が実施した計6回の予備投票で、グテーレス氏はすべて首位だった。
【訂正】2016/10/06 17:57
当初の記事で「グレーテス」としていましたが、正しくは「グテーレス」でした。お詫びして訂正します。