ストリートのアーティストたちは、ドナルド・トランプ大統領に言いたいことがたくさんあるみたいだ。多くは、ひどい描き方をしている。
かつてのリアリティーショーの司会者を批判する作品が世界各地の壁に出現し始めたのは、2015年6月にトランプ氏が大統領選への出馬を宣言した直後からだった。
そして、その男は本当に大統領になり、壁の落書きやステンシル、ポスターにトランプ批判があふれ出した。
以下に紹介するのは、これまでに描かれた作品のうちぜひ紹介したいものだ。そして今後もずっと追い続け、追加していきたい。
トランプ氏批判のアートを街角でみかけたり、以下の作品の作者や場所を特定できる方は、画像とともに lee.moran@huffingtonpost.com までお送り下さい。
1 アドルフ・ヒトラー
「歴史はいつも繰り返す!アメリカを再びダメにしないで!手遅れになる前に!」
アメリカのシカゴ出身で、今はイギリスのロンドンを拠点に活動するストリート芸術家のPegasusは2016年2月、イングランドのブリストルで、トランプ氏をナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーにたとえた絵を壁に描いて、殺すと脅迫されたという。当時、ハフィントンポストUS版に「私はアメリカ人。ものを言う事由と芸術的表現の自由を信じている」と話した。
2 トランプにつかまった
ストリートの芸術家BarbiとHope.xlfがスペインのバレンシアの壁にこの絵を描いたのは、トランプ氏が大統領選の勝利を決めた直後だった。「結果に凍り付きました。悪い冗談のように思えて、この絵を描いたんです」とBarbiはハフィントンポストUS版に語っている。今は消されてしまった。
3 トロールにエサをやらないで
TABBYはオーストリア・ウィーンで大統領選の前にこの絵を描いた。「トランプ氏は、アメリカと世界の正しいこと、間違っていることの全てだと思う」と当時、ハフィントンポストに語っている。「大金持ちで言いたいことを言う。トランプ氏はアメリカン・ドリームそのもので、しかもまったく現実離れしている」
4 愛はすべてに勝る
これもTABBYの作品
5 ハイヒールのドナルド
TABBYの3つ目の作品は「古き良きドナルドが、注目を集めるためなら何だってする」ことを描いた。
6 うんこドナルド
ニューヨークのストリートアーティスト、Hanksyは2015年夏、マンハッタンのローワーイーストサイドで、トランプ氏を巨大な大便のように描いた。それは大統領選の間も続いたが、市の職員が建物の所有者を「消さないと賠償請求する」と脅したため、残念ながら消された。
7 楽しいゲーム…
※核のボタンを前にしたトランプ氏とみられる人物。後ろには「楽しいゲーム。トランプ氏が大統領になるまでは」と書かれている。
ジェフ・ロスバーグの作品は2016年11月、ニューヨークのブルックリンに複製された。
8 アソコをつかむ男
ヘル・ニルソンがスウェーデン・ストックホルムで、市電の橋の下にこの絵を描いた。2005年当時に出演していた番組の収録の合間に、バスの中で「俺は金持ちで有名だから女の◯◯を簡単にさわれる」と発言していたことが報じられたことに反応したのだった。
9 うさんくさい(魚みたいな)ビジネス
作者:不明
場所:モントリオール
10 ロナルド・マクトランプ
作者:不明
場所:デトロイト
11 前代未聞(落選した)
作者・場所:不明
12 アイスクリーム
作者:不明
場所:ロンドン
13 トランプをレイプしろ
アーティスト集団「Indecline」の「トランプをレイプしろ」は2015年、ティジュアナ空港の近くにある、アメリカとメキシコ国境の昔の壁に描かれた。「彼の言ったことの恐ろしさに気づいてほしかった」と、メンバーの一人はViceに語っている。「無難な作品よりは議論を呼ぶものの方がいい」
14 負け犬
作者:不明
場所:ロンドン
15 自分のことを勇敢だなんて思わない
作者:不明
場所:ニューヨーク
16 下品
作者:不明
場所:ロサンゼルスとみられる
17 悪魔トランプ
作者:不明
場所:オーストラリア・メルボルン
18 ドナルド・トランプへの絵はがき
ストリート・アートコンビのアドル(フランス人)とアンシュー(カナダ人)が2016年3月、フランスのナントで同性カップルがキスする絵を描いた。
19 抵抗の炎
作者:不明
場所:メキシコ・タバスコ
20 メキシコ
作者:不明
場所:スペイン・バルセロナとみられる
21 平等にはできない
作者:不明
場所:フィラデルフィア
22 アドルフ・ヒトラーとしてのトランプ
2015年12月、アトランタでトランプ氏をヒトラーにたとえた作品が現れ、町中の高架道路にポスターが貼られた。
23 すべてを再び偉大に
トランプ氏がロシアのプーチン大統領と口づけを交わす Mindaugas Bonanuの作品。2016年5月にリトアニアのビリニュスで描かれた。
24 オレンジ至上主義者
作者:不明
場所:サンフランシスコ
25 もし当選したら、自分自身を国外追放する
作者は不明だが、2015年9月にコネティカット州ハートフォードのヘヴン・スケートパークに描かれていたとみられる。
26 ドナルドは低能だ
洋酒ブランドのIlegal Mezcalはスペイン語の作品でトランプ氏を「低能」と呼んだ。ニューヨークやロサンゼルス、マイアミなど至る所で大統領選前に見られた。
27 ドナルド・マクトランプ
ニューヨークのアーティスト、Ivan Oramaの作品は、故郷のロンドンやその他の場所で、選挙前に貼られていた
28 死のキス
トランプ氏がイギリスのボリス・ジョンソン前外相に唇を押しつけている。イングランド・ブリストルで、アーティストグループPaintsmithsが描いた。ヨーロッパ統合支持運動のグループ「We Are Europe」が、イギリスのEU離脱を決めた2016年6月の国民投票の前に制作を委託した。広報担当のハリエット・キンガビーさんは当時の声明で「この絵を見て考えてほしい。これが私たちの望む未来なの? と」と述べていた。
29 まだそこにいるの?
ストリートアーティストのJack "Dones"はPaintsmithsのメンバーでもあるが、イングランドのブリストルに上記の「死のキス」に続いてこの絵を描いた。
30 Drumpf
El Peezoがトランプ氏と、スター・ウォーズの悪役「ジャバ・ザ・ハット」になぞらえて、2016年始めにアリゾナ州フェニックスに描いた。「ドナルドはポップカルチャーだ。彼はキャラクターだ、本当の人間じゃない。僕はそれが、この絵に込めたテーマだと思う」と、作者はフェニックス・ニュータイムズに語っている。
31 トランプ主席
ジェイコブ・トーマスはトランプの顔の形を、中国の毛沢東・元主席に似せて描いた。選挙戦序盤にシカゴで見ることが出来た。
32 ウィー・シャル・オーバーコム(髪の毛をはね上げる)
作者:不明
場所:ロンドン
33 悪い男
作者:不明
場所:不明
34 私たちは人間
Shepard Faireyが、2008年のオバマ大統領就任時の代表作「希望」に続き、トランプ大統領就任に合わせて数枚の「私たちは人間」という作品を描いた。
35 ハンプティ・トランプティ
作者:不明
場所:不明
36 エッグ・ドナルド・トランプ
Furia ACKはロンドンのイースト・エンドで、トランプ氏の肖像画に生卵を投げつけてくれる人を探していた。「同じ境遇にある多くの人は、みんな喜んでやってくれると思っている」と、2016年1月に絵を描き終えた後に、ロンドン24に語っている。
37 フリーダム
作者:不明
場所:オーストラリア・メルボルンと思われる
38 あなたを感じたい
作者:不明
場所:ロサンゼルス
ハフィントンポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。