「プーチンのいないロシアを!」モスクワなどで大規模デモ 野党勢力の指導者が拘束される

ロシア各地の都市で3月26日、プーチン政権の汚職に抗議する反政権デモが開かれた。

モスクワやサンクトペテルブルクなどロシア各地の都市で3月26日、野党勢力の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の呼び掛けで、プーチン政権の汚職に抗議する反政権デモが開かれた。

ニューヨークタイムズによると、デモは首都モスクワのほか第2の都市サンクトペテルブルク、中部のエカテリンブルク、極東のウラジオストクなど約90カ所で実施。ロイター通信によると、2011〜12年の大統領選の時以来、反プーチン政権のデモとしては最大規模だという。

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モスクワのデモの様子

サンクトペテルブルクのデモの様子

当局発表では、首都モスクワ中心部にあるプーシキン広場には約7000人が集まったとしているが、ワシントンポストは「プーシキン広場には、それよりもはるかに多くの人々が詰め掛けていた」と伝えている。

デモ隊は「プーチンのいないロシアを」などとシュプレヒコールを上げた。一方、当局はデモを「違法」と警告しており、武装した機動隊は催涙ガスやバリケードなどで参加者を制圧。ブルームバーグによると、モスクワではナワリヌイ氏本人のほか700人以上の参加者が拘束された。

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拘束されるアレクセイ・ナワリヌイ氏

デモの呼びかけ人アレクセイ・ナワリヌイ氏はプーチン政権の汚職批判などで知られ、2018年3月に想定される大統領選挙への出馬を表明している。

ナワリヌイ氏は2日、プーチン大統領側近のメドベージェフ首相が「豪邸や高級ヨット、ワイン(用のブドウ)畑を持っており、腐敗している」と、10億ドル以上の隠し財産を所有しているとする内容の告発動画をインターネット上で公開。現在までに1230万回以上再生されている。


3月23日、プーチン政権を批判し、ウクライナに逃れた前ロシア議員が、同国の首都キエフで銃殺されている

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