第九回
本日のふたりごはん
今回は誕生日や結婚記念日にもってこいの豪華な食卓を彩る4品を夫婦ふたりで作ります。時間もお金もかかりますが、せっかくの記念日！ 仕事や家事を一生懸命頑張ったご褒美だと思って、気持ちよく乾杯しましょう！
ふたりごはん
市販
ホタテのカルパッチョ オレンジソース
一品目
■材料（2人分）
ホタテ（刺身用）......6粒
オレンジ......1個
フェンネル（葉）......1枝
オリーブオイル......大さじ1
レモン汁......小さじ1
塩コショウ......適量
■作り方
①妻ホタテを1/4くらいにスライスする。オレンジを半分に切り、半分は果汁を絞り、もう半分はスライスして一口大に切る
②夫オレンジの絞り汁、オリーブオイル、レモン汁、塩コショウを合わせてよく混ぜ、ソースを作る
③妻お皿にホタテ、スライスしたオレンジを盛り、フェンネルを手でちぎってのせ、②のソースをかけて出来上がり！
食べる直前にソースをかけた方がおいしくきれいに仕上がるので、②までできたら一旦ストップ！ ほかの料理を盛りつけるときに一緒に行いましょう。
梨とフェンネルのサラダ
二品目
■材料（2人分）
サラダ菜......5枚程度
梨（和梨） ......1個
フェンネル（葉、花） ......各1枝程度
★
オリーブオイル......大さじ1
白ワインビネガー......大さじ1/2
塩コショウ......適量
■作り方
①妻★を合わせてよく混ぜ、ドレッシングを作る
②妻サラダ菜を一口大にちぎる。梨はスライスして一口大に切り、はちみつ（分量外）を溶かした水に30秒さらす
③妻皿にサラダ菜、梨を盛り、フェンネルを手でちぎってのせて、①のドレッシングをかけて出来上がり！
こちらも①のみ行い、②以降はほかの料理の盛りつけと合わせて行います。梨をはちみつ水にさらすのは変色防止。塩水でも変色は防げますが、塩味がついてしまうので今回ははちみつ水で。レモン汁をかけてもある程度変色は防げますが、はちみつの方が効果があります。
牛肉のたたき タマネギソース
三品目
■材料（2人分）
牛もも肉（たたき用）...... 300g
塩コショウ......適量
サラダ油......大さじ1
カイワレ大根......1/2パック
★
タマネギ......1/2個
ニンニク......1片
酒......大さじ1
醤油......大さじ2
砂糖......大さじ1
酢......大さじ1
■作り方
①夫キッチンを清潔な状態にして、牛肉を常温に戻しておく
②夫牛肉に塩コショウをすり込んで、フライパンにサラダ油をひき、全面を1分半ほど焼く。アルミホイルで包んでしばらくおいておく
③妻タマネギ、ニンニクをすりおろす。②のフライパンに★を入れて火をつけ、ひと煮立ちさせてソースをつくる
④妻牛肉を薄く切り、カイワレ大根を添えてソースをかけて出来上がり！
①～③まで行い、これまでのレシピ同様、④は盛りつけのタイミングで一斉に。牛肉は調理前に常温に戻しておくのがポイントです。こうすることで、肉の表面と内部の温度の差がなくなり、焼いたときに均一に火が通ります。
また、塩は焼く直前にふることもポイント。塩をふることで、外の塩分濃度が高くなるため、濃度を均一に保とうとして肉の水分が外に出て肉が堅くなってしまうのです。
トマトのカラフルタルト
四品目
■材料（2人分）
※直径20cmのタルト型2枚分
ミニトマト......12個
バジル......数枚
パイシート......1枚
タマネギ......1/2個
ニンニク......1片
トマト缶......1/3缶
アンチョビ......3枚
パルミジャーノ・レッジャーノ......適量
オリーブ......10粒程度
オリーブオイル......大さじ1
塩コショウ......適量
■作り方
①ふたりで協力してタマネギ、ニンニク、アンチョビをみじん切りにする。オリーブ、トマトは半分に切る
②妻フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクを炒める。香りが出たらタマネギをしんなりするまで炒める。アンチョビ、トマト缶を加え、焦げつかないよう水分をよく飛ばし、塩コショウで味を調える
③妻バター少々（分量外、マーガリンでも可）をレンジで10秒ほど温め、直径20cm程度のタルト型に刷毛で塗っておく。オーブンを180度に予熱しておく
④夫パイシートをタルト型より一回り大きく綿棒で伸ばし、タルト型に敷き込み、フォークを刺して全体に空気穴をあける。重石を入れてオーブンで7分焼く
⑤夫重石を取り、②を入れて、トマト、オリーブをのせパルミジャーノレッジャーノを削り焼き色がつくまで焼く。熱いので火傷に注意しながら、焼けたら型から外し、バジルをのせ、さらにパルミジャーノ・レッジャーノを削って出来上がり！
②で水分が残ってしまっているとタルトがしんなりしてしまうので、できるだけ水分を飛ばしましょう！ トマトの酸味があるのでパルミジャーノレッジャーノはたっぷり削るのがおすすめです。
③の工程に入ったら、妻がほかの料理の盛りつけ、バケットや飲み物の準備など食卓の準備を始めましょう。夫もタルトを焼き始めて手が空いたら協力を。準備ができたらゆっくりと席について乾杯しましょう。
食べ終わったら今回は4品も作ったので、洗い物は洗う係と拭く係に別れて一緒にやりましょう。
美味しい情報が毎日届く！Facebookでオトコノキッチンをフォロー:
榎本美沙┃Misa Enomoto
1988年、東京都生まれ。学生時代に料理の楽しさに目覚め、広告代理店勤務を経て、現在はフリーで料理をテーマに活動している。夫婦で作るレシピサイト「ふたりごはん」を運営。
～おいしさ倍増！ふたりごはん～