海の動物に「銃」が突きつけられ...人間の大量消費に警鐘を鳴らす写真

非営利団体のサーフライダーは、人間の無責任な消費活動によって海が汚され多くの海洋生物が死傷している現状を人々に知ってもらうために、インパクトのある数々の写真を公開した。

「あなたの買い物の代償を、海が支払う」("You buy, the sea pays.")

これは非営利団体「サーフライダー・ファウンデーション・ヨーロッパ」が現代の消費文化に対して発したメッセージだ。彼らは、現在海に流出している5兆2500億トンのプラスチックゴミを食い止めるための新しい広告キャンペーンを展開しており、このメッセージがそのキャンペーンのスローガンとして使われている。

サーフライダーはプレスリリースの中で、この海洋汚染の責任は、人間の日々の活動にあると述べている。それは、綿棒をトイレに流したり、微細なプラスチック粒子「マイクロビーズ」が含まれたスクラブ洗顔料や化粧品、歯磨き剤などを使用して水に流したり、プラスチックで包装された食べ物を買ったり、プラスチック製品を買ってそれをビニール袋に入れて持ち帰ったりすることだ。

サーフライダーは、こういった無責任な消費活動の犠牲を誰が払っているかを人々に知ってもらうために、インパクトのある写真を公開した。

写真では、海の生き物たちの頭に銃を突きつけるような格好でレジのバーコードリーダーを当てている。

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今回の広告は、サーフライダーのゴミを減らす取り組み「オーシャン・イニシアティブ」が20周年を迎えるのを記念して、同団体がフランスの広告会社Young & Rubicam Group提携して制作した。ポスターには、とても分かりやすいメッセージが書かれている。

「毎年、2600万トンのプラスチック包装がゴミとして海に流れ出しています。私たちの消費の仕方を変えましょう」

国連環境計画報告によれば、数え切れないほどの海洋生物がプラスチックゴミが体に絡まったり、または飲み込んだりしたことが原因で死傷しているという。

アメリカの非営利団体「生物多様性センター」は、北太平洋の魚が毎年1万2000トンから2万4000トンのプラスチックを飲み込んでおり、また数十万羽の海鳥がプラスチックを飲み込んで、その結果死に至っていると報告している。

「海の汚染は、最終的にゴミとして捨てられる物を買うことから始まっている」と、オーシャン・イニシアティブ20周年記念のプレスリリースには書かれている。そして状況を改善し海をきれいにする方法は「プラスチック製品の消費を減らし、再利用し、ゴミをリサイクルすること、そしてプラスチックがあらゆる場所で使われている状態を受け入れないこと」だという。

思わずハッとさせられるオーシャン・イニシアティブの広告写真は、私たちに自分の消費習慣をどのように変えることができるかのかを考えさせる。

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「プラスチックで包装されていない野菜を買っていますか?」

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「トイレに何でも捨てたりしていませんか」

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海や湖、川を守るためにあなたができる9つのこと。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:佐藤卓/ガリレオ]

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