フランスで、動物愛護に関する画期的な法案が可決された。犬や猫のペットショップでの販売を禁止し、水族館などでのイルカやシャチのショーや、サーカスでの野生動物の使用も禁止する。
フランス上院は11月18日、ほぼ全会一致となる賛成332票、反対1票、棄権10票で法改正案を可決した。
法案は、動物虐待や遺棄を厳罰化。ペット販売も規制し、2024年1月1日をもって、ペットショップでの子犬や子猫の販売は禁止される。窓に動物を展示することはできなくなり、オンラインでの動物販売もより適切に規制されるという。
ショーでの動物利用も規制される。移動型サーカスでの野生動物の利用を2028年までに禁止し、水族館などの施設でイルカやシャチのショーを行うことを2026年までに禁止する。
また、ミンクの養殖も禁止される。
フランス人の2人に1人がペットを所有しているが、毎年約10万頭の動物が見捨てられるという。今後は衝動買いを避けるため、販売時に責任を持って飼育することを誓約する書類の提出も義務づけられる。