安室奈美恵さん、引退決断した理由語る 7年前に声帯壊し「限界なのかな」と不安も
昨年9月16日に引退した歌手・安室奈美恵さん(41)のドキュメンタリー番組『NHKスペシャル 平成史スクープドキュメント 第4回「安室奈美恵 最後の告白」』(総合 後9:00)が20日、放送された。引退直前に収録されたインタビューでは安室さんが、引退決断に至った理由など、胸の内を語った。
同番組では安室さんの激動のキャリアを軸に、平成の音楽シーンを振り返った。小室哲哉氏のプロデュースでアムラー旋風を巻き起こした1990年代については「敷かれたレールの上をきちんと走っていくことにとにかく集中していた。自分はこうしたいと考える余裕すらもなかったかもしれない」と回顧。
2000年代に入って小室氏のプロデュースを離れ、一時人気が低迷した時期についても赤裸々に語った。自分の方向性に迷い、歌とダンスだけでなく作詞・作曲に一時挑戦するなどかなり試行錯誤したと改めて吐露。そんな中、多様なクリエイターと曲作りを共にしたことで一気に視界が開けたという。
「それまでの『安室奈美恵』からの解放感があって、その作業がとても楽しくて。これまでこういうワクワク、ドキドキ感を持って(音楽を)やってたのかな?って。『奈美恵ちゃんはどんなのが好きなの?』『どんな歌詞がいいの?』って、今までそういう会話ってなかったし、今"作品づくり"をしているなって。初めて『音楽』っていうものに触れた感じがありましたね」と、小室氏と歩んだ90年代とは違った道を見つけ、再び輝きを取り戻した。
番組後半、引退を決める上で「最後に背中を押したものは何だったのか」と聞かれると「ファンの皆さんの中に、『いい状態の安室奈美恵』を思い出として残してほしいなって思って。一つのゴール地点はそこだったりしたので」と告白。また、「声帯を壊してしまっていた時期もあって、声帯も限界なのかな、声がうまくでないなとか」と、7年前に声帯を壊し、自身の喉に不安を抱えていたことも明かした。
最後には「いろんなことがめまぐるしく流れていった時間を濃厚に過ごして、25年間を悔いなくやりきったというのはありますね。14歳でデビューした女の子が40歳まで音楽に携われるなんて思ってなかったので、本当に奇跡だなって」と改めて感謝を口にしていた。
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