93歳の現役パークレンジャーは今日も自然を守り抜く「可能性がある限りこの仕事を続ける」

国立公園で自然や史跡保護のために働くパーク・レンジャー。現在アメリカの最年長パークレンジャーは93歳のベティー・リード・ソスキンさんだ。
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国立公園で自然や史跡保護のために働くパーク・レンジャー。現在アメリカの最年長パークレンジャーは93歳のベティー・リード・ソスキンさんだ。

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ソスキンさんはカリフォルニア州リッチモンドにある、「ロージー・ザ・リベッター/第2次世界大戦ホームフロント国立史跡公園」で働いている。

この公園は第二次世界大戦中に船を建造していた「カイザー造船所」の跡を史跡公園にしたものだ。戦争中に国のために働いた女性たちを称える目的で2001年に設立された。

ソスキンさんはここで、戦時中に働いた女性たちの歴史を語り継いでいる。ソスキンさん自身も造船所内の黒人用に隔離された部署で、文書を整理する係として働いており、そういった自分自身の経験についても語っている。

戦争が終わると、彼女は夫とともに白人ばかりが住む地域に移ったが、白人だけの地域に黒人である自分たちが家を建てたことで殺しの脅迫を何度か受けたとアメリカの公共ラジオNPRは伝えている

最近、ソスキンさんはアメリカのニュース番組「トゥデイ」に出演し、パークレンジャーの仕事について語っている

「パークレンジャーの制服がとても気に入っています。これを着ていると、道やエレベーターで出会う色々な肌の女の子たちに、あなたが思いもしなかったような職業に就くチャンスもあるのよ、というメッセージを送ることができるからです」

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また、ソスキンさんの曽祖母は1846年に奴隷の家庭に生まれた女性であり、彼女は「奴隷のひ孫である自分は、歴史の代弁者」だとも話している。ソスキンさんはオバマ大統領の就任式に参加したとき、曽祖母の写真をポケットに入れて式典に臨んだそうだ。

2015年3月に行われた内務省インタビューによれば、ソスキンさんがガイドするツアーは大人気で、2カ月先まで予約が埋まっているそうだ。現在週に5日働いている彼女は、今後もこのペースを減らすつもりはない、とトゥデイの中で語っている。

引退について尋ねられると、「人生の可能性は常に開かれています」と語っている。「その可能性がある限り、わたしはこの仕事を続けるつもりです」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:佐藤卓、合原弘子/ガリレオ]

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