今アメリカで、石油産業よりソーラー産業の方が仕事が多い理由

ソーラー産業は将来的に伸びる。少なくとも現在の数値を見るかぎりは。
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Solar panels that were recently placed on the roof of the building supplying energy to the AirTrain at Newark Liberty International Airport are seen as the train rolls by, Thursday, April 24, 2014, in Newark, N.J. According to The Port Authority of NY and NJ, the 3,200-solar panel installation spread among four building rooftops will supply the airport with 0.7 MW, equivalent to powering 61 homes with electricity, conserving 992 barrels of oil or removing 90 passenger vehicles from the road each year. (AP Photo/Julio Cortez)
ASSOCIATED PRESS

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ソーラー産業は将来的に伸びる。少なくとも現在の数値を見るかぎりは。

火曜日に非営利団体ソーラーファウンデーションが発表した、ソーラー産業の状況に関する最新報告書によると、2015年11月時点でソーラー産業で働いていた人はおよそ20万9000人だった。同報告書によれば、ソーラー産業の仕事のうち、90%はソーラー関連プロジェクトの仕事のみをしていることが分かる。

ちなみに労働統計局によると石油精製に関する職種は計約10万あるが、2015年12月にアメリカで石油およびガス抽出の仕事をしていた人はわずか18万5000人程度だった。労働統計局が「天然資源および採鉱」と呼ぶ分野全体では、およそ78万5000人を雇用している。

石油価格は2014年春の1バレル100ドル以上から、ここ最近のわずか30ドル強まで下落し、石油産業にとって厳しい18ヶ月となった。石油価格の低下によって、安定的に成長していたシェールオイル抽出事業ではリストラが行われた。

その一方、ソーラー産業は技術が安価になるに従って成長を続け、平均的な世帯も手が届きやすくなっている。ソーラーファウンデーションの報告書は、設置型ソーラーパネルの価格がどのように低下し続けているかも示している。

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THE SOLAR FOUNDATION

ソーラー産業の仕事の大半はソーラーパネルの設置の作業であり、開発および販売の仕事は若干伸びている程度だ。実際のところ、製造は若干減少している。報告書によると、9月にシリコンバレーにあったソーラー企業、QBotixが操業を停止したからかもしれない。

産業の一時的な変化に関わらず、ソーラー設備の仕事は急増している。

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THE SOLAR FOUNDATION

唯一、ソーラーが石油およびガス抽出に追いついていないと思われる項目が賃金だ。報告書によると、ソーラー産業の仕事の大多数を占めるソーラー設置作業員は、平均1時間あたり21ドル支払われる。販売員と設計者の方が賃金が高く、それぞれ28.85ドルと26.92ドルだ。

しかし、労働統計局によると、石油およびガスの作業員の平均賃金は1時間あたり44ドルだ。

こうした賃金の違いが出るのには理由がある。その理由の一つとして、石油とガスの抽出には多くの地球科学者と技術者が必要であり、両者ともに専門家であるため1時間の平均賃金が$65-75(年収は1000万円以上に楽々届く)となって、産業全体の平均賃金を上げているのだ。精製作業員の賃金は1時間あたり29ドルであり、未熟練作業員(基本的には油田掘削装置を扱う日雇い労働者)の賃金は1時間あたり17ドルだ。

ソーラーは間違いなく石油より環境に良いが、短期間に見るとソーラーの方が経済にとって良いかどうかは分からない。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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