ローソン
5日から静岡県内199店舗で実験を開始し、2015年度内に全国への拡大を予定している。伸びているEコマースの需要に対して、約1万2000店のリアル店舗を活用する。
顧客は、ロッピーでオペレーターにアクセスし、希望の商品を伝えることで、オペレーターがアマゾンサイト内から商品を紹介する。また、画面上から希望の商品を選択したり、店舗内に置いてあるQR付カードをロッピーにかざすことでも注文することが可能。注文した商品は、2―5日後に店頭で受け取ることができる。
ローソンはこれまで、アマゾンの商品を店頭で受け取るサービスを行ってきたが、協業を拡大させる。店頭受け取りサービスも、これまでより簡便に行うことができるようにし、時間を短縮させる。
玉塚元一社長は会見で「消費者のニーズや行動が多様化している」と指摘。ロッピーで注文することが可能となることで、パソコンや携帯電話で買い物をしない高齢者などもアマゾンの商品を取り寄せることができるようになる。また、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は「アマゾンの顧客にとっても、ショッピング方法の選択肢を広げることを意味する」と述べた。
ローソンは約1万2000店のコンビニのインフラを活用し、店頭での注文・受け取りをアマゾン以外にも拡大する方針。
2017年度のグループでのEC流通取扱量45万件(1日)・取扱高5000億円を目標とし、13年度の11万件(1日)・1200億円から約4倍に拡大させる。 [東京 4日 ロイター]
(清水律子)