eコマースの巨人、Amazonが(短時間だが)1兆ドルクラブに入った。
今朝(米国時間9/4)の時間内取引でAmazonは時価総額1兆ドルというハードルを超えた。 株価は過去最高の2050.27ドルを記録した。これにより、それ自体にはさしたる意味はないとはいえ、驚くべきマイルストーンを達成した。
株価はランダムに動いているので、この記事の執筆時点の時価総額は1兆ドルに数百万ドル足りない。しかし1兆ドルを超えた水準で安定するのは時間の問題だろう。
Amazonは1994年に創立された。24年前の目標はBordersやBarnes and Nobleといった現実書店に追いつき、追い越すことだったが、当時はこれさえ高望みだろうと思われていた。しかしその後、巨大なロジスティクス・システムを建設し、eコマースをありとあらゆる分野に拡大することに成功した。消費者の行動がモバイルにシフトしたことも追い風となり、Amazonは小売業のルールを根本的に書き換えることとなった。
Appleが同じマイルストーンを達成してからわずか4週間でAmazonが追いついたことの意味は大きい。
この2大テクノロジー企業はなるほど時価総額こそ同規模だが、内容は非常に異なっている。 Appleは好みが刻々と変わる消費者に人気あるハードウェアを供給すること、またそれに関連したビジネスに依存している。これに対しAmazonはアメリカの資本主義経済のインフラそのものにがっちりと食い込んでいる。数十億のアイテムを全世界に売っているし、AWSプラットフォームの収益力も大きい。
Appleのこの1年の成長は40%という驚くべき数字だったが、Amazonの成長ぶりはまさに宇宙ロケットだ。火曜日現在、対前年比の時価総額の伸びは110%近くとなっている。
ファウンダー、CEOのジェフ・ベゾスの資産価値は1660億ドル以上と推定されている。この額は2位のビル・ゲイツの700億ドルを2倍以上上回る。ベゾスはますます快調なようだ。
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(2018年9月5日TechCrunch日本版より転載)
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