チャリティーに便利な購入プログラムの立ち上げ、日曜配達の発表、そしてホリデーショッピングの準備と、Amazonはこの数週間多忙を極めた。しかし、それでもCEO Jeff Bezosは、テレビ番組 "60 minutes" でCharlie Roseと長時間過ごすことをためらわなかった。
60 Minutesは、BezosがRoseを部屋に連れていき、ベテランTVジャーナリストに "Oh my God!"と言わせた映像を、喜んで放送した。その驚きは、心配ではなく喜びから来ているように見えた。
ではBezosがそのよく知られた袖の中に隠し持っていたものは何か? Amazon Prime Air、それは実用的無人輸送機として使える可能性を持つドローンだ。Bezosによると、この電動ドローン ― 別名 "octocopter" ― は、配達時間を30分までに縮める可能性がある。ドローンのサイズを考えれば、積載重量には厳格な上限があることは明らかだが、Bezosによると、5ポンド(2.3kg)のパッケージを往復10マイル(16km)まで運ぶことができる。Amazonにとって幸いなことに、これは同社商品の約86%をこの空飛ぶ輸送機で運べに載ることを意味している。
ただし、これが1台あなたの玄関前に着陸するのを見ることは当分期待できそうにない。FAA[連邦航空局]は未だに国内におけるドローンを許可していない(ただし、最近そのような状況に向けてビジョンは発表した)。つまり、Amazonが合法的にPrimeAirを運用できるのは早くて2015年だ ― Bezosが最も「楽観的」と言った時期。Amazonが、ドローンの開発で提携している会社名についても言及はなかっが、今やドローンをビジネスと世界に持ち込みたいと考えている会社に不足はない。
それ以外にAmazonの最新行動を明らかにする内容はなかったが、同社の巨大な配送センターのしくみをわれわれ一般人にも見せてくれた。そこは驚くべき巨大な効率モデルだ ― 番組で紹介された場所は120平方フィート(11.1万平米)あり、作業者たちは恐るべきスピードで荷物を梱包していた。残念ながら番組は1月以上にわたって制作されたため、英国Amazonの劣悪な労働条件が「精神および身体的疾患」の原因になっている可能性を指摘した最近のBBC報道に対する、公式回答はなかった。
(この記事は、12月2日のTechCrunch Japan『Amazon、無人飛行ドローンによる配達を実験中』から転載しました)