天海祐希さん心筋梗塞で舞台降板 働き盛りの30〜40代、他人事ではない

不規則な生活時間、偏食、たばこにお酒・・・ストレスだらけのこの社会で生きる私たちにとって心筋梗塞は他人ごとではない。今日、突然あなたに襲いかかるかもしれない身近な病気なのだ…
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Getty Images

 女優の天海祐希さん(45)が軽度の心筋梗塞を発症し、公演中の舞台を降板した。所属事務所は8日、オフィシャルウェブサイトで天海さんが主治医から「1週間から10日の安静治療を要する」との診断を受け、入院したことを明らかにした。

天海祐希本人といたしましては、舞台の続投を強く希望しておりましたが、主治医と協議をした結果、今回はしっかりと静養をし、一日も早く皆様に元気な姿をお見せすることを最優先に考え、降板の決断をさせていただきました。

(「天海祐希、舞台「おのれナポレオン」降板のご報告とお詫び」2013.05.08)

 タフな女性のイメージで、栄養ドリンクのコマーシャルなどにも出演していた天海さん。発症原因は不明だが、日本人の死因のうち、がんに次いで2番目に多いのが「心臓病」であり、体の不調のサインを見逃すと取り返しがつかないことになる。

 医師の日野原重明さんが監修し、生活習慣病についての情報を掲載している「健康ダイヤルWeb」では、

狭心症や心筋梗塞という「虚血性心疾患」は働き盛りの40~50代にも突然襲いかかり、突然死の原因ともなる怖い病気です。最近では30代での発症も増えてきました。

と解説している。

 「30代の突然死」で思い出すのは元日本代表DF松田直樹さんの死だ。2011年8月2日、練習中に突然倒れた松田さんは心肺停止状態で病院に運ばれたが、2日後に亡くなった。34歳の若さだった。病院が発表した死因は「急性心筋梗塞」。当時、サッカー界では試合中や練習中に心筋梗塞で倒れたり、亡くなったりする選手が相次ぎ、注目が集まった。

「心筋梗塞」: 心臓の冠状動脈の一部の血流が止まることで、心臓の壁が壊死し、心臓の機能障害を生じる疾患のこと。日本では心筋梗塞を含む心疾患による死亡は1950年以来,増加の傾向にあり,58年以来,悪性新生物や脳血管疾患に次いで3位を占めるようになり,さらに85年以降は脳血管疾患を抜いて第2位となっている。

(「kotobank」より)

 発症したら命の危険もある心筋梗塞を防ぐにはどうすればいいのか?それには、発症のリスクとなる原因を自ら作らないことが第一だ。特定非営利活動法人「日本成人病予防協会」は発症の要因になるものとして、疲労、睡眠不足、過度な精神的ストレスなどを挙げている。ほかにも、飲酒、塩分の取り過ぎ、偏食なども引き金になるという。

 この記事を読んでいるあなたにも、きっと気になる点があるに違いない。不規則な生活時間、偏食、たばこにお酒・・・ストレスだらけのこの社会で生きる私たちにとって心筋梗塞は他人ごとではない。今日、突然あなたに襲いかかるかもしれない身近な病気なのだ。