「ウェェェェェイ」リポーターの奇声がフランス全土に流れる。どうして?

「生放送ですよー(笑)」
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France 2

なんだこりゃ? 全フランス人が苦笑するような珍事が起きた。

2月17日、フランスの公共テレビ「France 2」は平昌オリンピックを中継していた。

番組では、バイアスロン・女子12.5kmマススタートの様子を伝えているところだった(バイアスロン:クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせた競技)。

オリンピック会場に中継が繋がった瞬間、男性リポーターが突然奇妙な叫び声をあげたのだ。

(別のテレビ番組「Quotidien」の公式Twitterより)

実はそれまで、スタジオ側の音声がうまく届いておらず、突然中継がつながったリポーターは驚いてしまったのだという。

完全にリラックスしきったリポーターの反応に、アナウンサーも「生放送ですよー(笑)」と苦笑をかくしきれない様子だ。スタジオのほかの出演者からも、ひっきりなしに大笑いが聞こえてくる。

放送後、Twitterなどでは、金メダルをとったアナスタシア・クズミナ選手(スロバキア)そっちのけで、このリポーターの反応が大いに取り沙汰された。

■奇声の真相は?

一体なぜ、こんなことになったのか。奇声を上げた男性リポーターは次のように真相を明かした

「最初、からかわれてるのかと思ったよ。あのときなにを話してたか、もう覚えてないなぁ......。いや、実際、歌でも歌う勢いだった。全然音が聞こえなくて、(アナウンサーの)マチューがてんてこ舞いしてたときだったな。

バイアスロンの、何の種目の最中だったかさえ覚えてないよ。とにかくバイアスロンの何かだった。他に僕にどうしろっていうんだい?こんなこと言ったら怒られるかな。いや僕だってもちろん、あんなこと起こってほしくはなかったさ。でも20年か30年経てば、孫たちへの話のネタくらいにはなるんじゃないかな」

また18日には、バイアスロン・男子15kmマススタートで金メダルをとったフランスの国民的英雄、マルタン・フォルカード選手が、試合後のインタビューでこの「ウェェェェェイ」を真似して見せ、こちらも大ウケだった。

「ウェェェェェイ」のあと、「アレクサンドル・ボワイヨン(例のリポーター)へのオマージュだよ」と、茶目っ気たっぷりのフォルカード選手

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。