「旦那を殺しちゃった」赤羽署に自首 ⇒ 妄想と判断した警官「帰れ」⇒ 遺体発見

「夫を殺した」と警察に再三申告してきた、さいたま市在住の53歳の女に対し、警視庁の捜査員が適切な捜査をせず、放置していたことが明らかになった。

「夫を殺した」と警察に再三申告してきた、さいたま市在住の53歳の女に対し、警視庁の捜査員が適切な捜査をせず、放置していたことが明らかになった。女は埼玉県警に死体遺棄容疑で逮捕後、7月5日付で起訴された。朝日新聞デジタルなどが報じた。

■赤羽署の警官は「妄想」と判断

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JR赤羽駅西口(Wikimediaより)

テレ朝ニュースでは警視庁の情報として、女は5月8日、東京・北区の赤羽駅前交番に「旦那を殺しちゃった」と申し出たが、対応した相談員(60代)は事実とは思わずに「赤羽署に行った方が良い」と対応したと報じた。

同じく警視庁によると、女は約30分後に赤羽署を訪れたが、対応した20代の男性巡査部長は、女の話に一貫性がないことなどから、妄想と判断したと産経ニュースは報じている。巡査部長は上司に報告せずに、そのまま帰宅させた。女は10日未明にも同交番を訪れたが、当直の署員が帰宅させるよう指示したという。

しかし、翌11日、女が持病の治療のために訪れた北区の病院で同様の説明をしたため、病院職員が110番通報した。警視庁を通じて連絡を受けた埼玉県警が女の自宅で夫の遺体を発見、15日に女を死体遺棄容疑で逮捕したという。