こんなに接近することはそうそうない。
ネバダ州リノで9月18日に開催された「ナショナル・チャンピオンシップ・エアレース」で撮影された動画には、危うくパイロットの首が飛ばされそうになる、恐ろしい瞬間が映っている。
レース専用機「ホット・スタッフ」を操縦するトム・リチャードさんはレース前、エンジントラブルで滑走路上で止まっていた。リチャードさんはキャノピー(操縦士を風圧から守る透明なカバー)を開け、シグナルを送ってまわりに状況を伝えたが、すべての参加者に伝わった訳ではなかった。
別の飛行機が音を立てながら、リチャードさんの頭上を飛んできて、髪の毛をかすった。
「衝撃で180度近く回転しました。超高速でティーカップのアトラクションに乗っているような感じでした」と、リチャードさんは語った。「あと4フィート(約120㎝)左にずれていたら、ミンチになっていました」
運よくどちらのパイロットも無傷だった。
恐ろしい出来事だったが、リチャードさんはすぐにコックピットへ戻りたいと語っている。
「私は一歩踏み出します。踏み出すのは危険なこともありますが、その先へと行くことができるからです」とリチャードさんは語った。「エアレースも同じです。私はまた戻ってきます」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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