イギリス・ベッドフォードシャー州のカーディントンで8月17日、「世界最大の航空機」とされる「エアランダー10」が初飛行に成功した。BBCなどが伝えた。
「エアランダー10」は、飛行船とヘリコプターと飛行機を組み合わせた世界最大級の航空機。当初は、14日に初飛行する予定だったが、土壇場になって技術トラブルで延期されていた。
開発を担ったハイブリッド・エア・ビークルズ(HAV)によると、全長は92m。胴体は炭素繊維製で、ヘリウムガスで浮上する。325馬力のV8ディーゼルエンジンを4基搭載し、時速148キロでの巡航が可能。最高到達高度は最高6100メートル、5日間の連続飛行もできるという。
もともとはアメリカ軍の偵察用飛行船として、HAVとアメリカ企業が共同開発していたが、防衛費の削減に伴い計画は中止に。その後、HAVがクラウドファンディングで資金を調達し、イギリス政府も250万ポンドを出資。開発に成功した。
「エアランダー10」は、その独特な形状から「空飛ぶおしり(Flying Bum)」とも呼ばれる。
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