群馬の男性、国際ゲーム大会優勝は噓だった...朝日新聞・上毛新聞が記事削除しおわび

大会自体が存在しないのではないか、有力プレーヤーの間で男性の名前を聞いたことがない、などの疑問が愛好者らから指摘されていた。
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群馬県太田市役所の臨時職員がフランス・パリの国際的なゲーム大会で優勝したとして記者会見し、地元紙・上毛新聞と朝日新聞が記事を掲載・配信したが、記者会見の内容が虚偽だったことがわかり、両紙は9月27日、ネットの記事を削除した。

上毛新聞によると、26日に太田市役所内で記者会見が開かれ、臨時職員の男性(23)が、フランス・パリで20、21日に開かれた総合ゲームイベント「オータムスタンフェスト2016」に出場し、格闘ゲーム「ギルティギア」のトーナメントで優勝したと報告した。

上毛新聞は、「優勝者には賞金約300万円か大会シード権が贈られる規定で、シード権を選んだ」「これまでの実績が評価され、主催者側から同フェストに招待された」と報じていた。

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朝日新聞も26日付の群馬版紙面で以下のように報じている。

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配信直後から、大会自体が存在しないのではないか、ギルティギアの有力プレーヤーの間で男性の名前を聞いたことがない、などの疑問が愛好者らから指摘されていた。

上毛新聞によると、男性は市幹部の事情聴取に対し男性は「フランスには行っていません。周囲に行くと言った手前、引くに引けなくなってしまった」と話したという。産業観光部の板橋信一部長は「私の見る目がなく、だまされてしまった」として、報道機関に訂正を求めたとしており、臨時職員に対しては「処分を含めた人事判断を待つ」とも報じている。

上毛新聞と朝日新聞は28日深夜から29日未明にかけて、インターネットで配信した記事を削除し、おわびを掲載した。

格闘ゲーム部門で優勝したとする報道は事実無根だったことが分かりました。読者の皆さまに深くおわび申し上げます。(中略)記者会見で明らかにされた内容とはいえ、報道に際しての確認作業が不十分で、紙面の信頼を損なう結果となりました。

【おわび】「格闘ゲーム優勝」は虚偽   : 上毛新聞ニュースより 2016年9月28日(水) AM 06:00)

「格闘ゲームの国際大会で優勝」という記事を27日に配信しましたが、群馬県太田市の臨時職員が格闘技ゲームのパリの大会で優勝した、とあるのは市の調査で事実ではないことが分かりました。この記事の見出しと全文を削除しました。読者の皆様にご迷惑をかけたことをおわびします。

訂正:2016年9月28日:朝日新聞デジタルより 2016年9月28日03時25分)

【UPDATE】2016/09/29 0:35 画像を修正しました。