エアアジア機墜落、30遺体を収容 悪天候で機体の捜索難航

インドネシア沖で墜落したエアアジア機QZ8501便(エアバスA320-200型機)の捜索は、悪天候のなか2日も続けられ、ボルネオ島の沖合いの現場から機体の残骸の一部のほか、これまでに30体の遺体が収容された。
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Reuters

[パンカランブン/スラバヤ(インドネシア) 2日 ロイター] - インドネシア沖で墜落したエアアジア機QZ8501便(エアバスA320-200型機)の捜索は、悪天候のなか2日も続けられ、ボルネオ島の沖合いの現場から機体の残骸の一部のほか、これまでに30体の遺体が収容された。

インドネシア捜索救助庁のスリスティヨ長官はジャカルタで記者団に対し、波の高さが3─4メートルもあるなかでの作業は困難を極めており、遺体の収容が難航していることを明らかにした。同長官によると、収容された遺体のうち2体は座席にシートベルトで固定されたまま見つかった。

この日は国際捜索救助本部が置かれているボルネオ島のパンカランブンに、エアバスが関与する事故の調査には必ず参加する仏航空事故調査局(BEA)の専門家が到着。

ただ、BEAが持ち込んだ最先端のハイドロフォンのほか、他の国が提供している音波探知機などの機器による捜索は、高波のためこの日は行えず、機体の本体発見には至っていない。

墜落の原因は今のところ特定できていない。当局者は、飛行状況を記録したフライトレコーダーの発見には少なくとも1週間かかるとしている。ただ、墜落現場と見られる海域は比較的浅いため、発見はそれほど難しくないとの見方も出ている。

乗客乗員162人を乗せたエアアジア機は12月28日朝、インドネシアのスラバヤからシンガポールに向かう途中で消息を絶った。乗員乗客のうち155人がインドネシア人。

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