会見で島尻氏は、元島民でつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」が1日〜7日、「北方領土ネット検定2016」を実施したことを紹介した。このとき島尻氏は団体名が読めず、「元島民の皆さまでつくる、千島ハボ…えー、何だっけ…」などと、言葉を詰まらせ、大臣の側にいた秘書官が「はぼまい」と伝えた。
なお、このネット検定はこれまでも実施されており、島尻氏は大臣になる前に検定を受けたという。このときの点数について島尻氏は「恥ずかしくていえないので、また勉強したいと思う」などと答えた。
衛星写真で見た歯舞群島の位置
■歯舞群島とは
独立行政法人「北方領土問題対策協会」によると、歯舞群島は、北海道根室半島の納沙布岬(のさっぷみさき)の沖合3.7kmから北東方に点在する小島群で、貝殻島(かいがらじま)、水晶島(すいしょうとう)、秋勇留島(あきゆりとう)、勇留島(ゆりとう)、志発島(しぼつとう)、多楽島(たらくとう)などの島々から成る。
歯舞の地名は、アイヌ語の「ハ・アプ・オマ・イ(流氷が退くと小島がある)」に由来し、ロシアも同じく「ハボマイ」と呼ぶ。コトバンクによると、国土地理院・海上保安庁海洋情報部は「歯舞諸島」と表記してきたが、北方領土返還運動団体からの要望に応じ、2008年「歯舞群島」を標準名とした。
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