会田誠さんの撤去要請された作品「檄」は何を訴えているのか(全文)

現代美術家・会田誠さんの作品が、展示している東京都現代美術館から撤去を要請された件が物議を醸している。作品にはなんと書かれているのか。
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現代美術家・会田誠さんの作品が、展示している東京都現代美術館から撤去を要請された件が物議を醸している。会田さんによれば撤去要請の原因となったのはたった1件のクレームだったという

作品は「檄」と題された大型の布。妻の岡田裕子さんと息子の会田寅次郎さんの3人による「会田家」の署名が入っており、毛筆で「もっと教師を増やせ」「教科書検定意味あんのかよ」「新国立競技場の問題は全部俺に決めさせろ」などと訴えている。

撤去要請を受けて会田さんはブログで「檄」は「政治的な作品」ではないとし、「個々人が持っている不平不満は、専門家でない一般庶民でも、子供であっても、誰憚ることなく表明できるべきである」と主張している。

作品に書かれた内容は以下の通り。

檄 文部科学省に物申す 会田家

もっと教師を増やせ。40人学級に戻すとかふざけんな。先進国は25人教室がスタンダードだろ。少子化なのに。未来の資源に予算を回せ。教師を働かせすぎ。みんな死んだ目をしているぞ。教師も生徒も放課後部活に拘束しすぎ。部活やってないヤツはダメという風潮。とにかく時間がない。もっとゆっくり弁当食わせろ。十分で食えって軍隊かよ。運動会が変。組体操やめろ。教科書に答えが書いてない。回りくどい、読んでわからない本つくってどーすんじゃい。教科書が独習者の邪魔をしている。教科書検定意味あんのかよ。カラーとかカサ増しいらん。かばんが重い。早くタブレット一つにしろ。特別支援教育がただの隔離政策みたいになってる。あの教室はまるでアルカトラズ。みんな同じように行動させられる。できない人間は目の前から消される。従順人間を作る内申書というクソ制度。いつまで富国強兵殖産興業のノリなんだ。素直な組織人間作って国が勝てる時代はとっくに終わってる。多様性の時代に決まってるだろ。オジンの幸福を減らし、全体の国力も減らしてやがる。一致団結とかもう無理だから。オマエらのコントロールは吉と出ないで凶と出るんだよ。オマエらの設定している学校なんてどうせ不完全。万人向けと思わずもっと謙虚になれ。道徳の時間まったくいらない。役人風情が無限の可能性を持った人の心に介入すんな。大学から哲学を追い出すどころか中学から道徳追いだし哲学教えろ。美術が平均週一以下だと?バカにすんな。テメエら自身がバカになってるだろ。受験テクだけでT大行って、人生安全運転で官僚コースか。そんな奴らに舵とられるから日本は小手先の愚策連発でジリ貧コースなんだよ。オマエらこそイケてる外国に行って小学校から勉強し直したらどうだ。技術の先生は菊の育て方しか教えてくれません。PTAの役員に任命されるのが怖くて保護者が授業参観に来れません。新国立競技場の問題は全部俺に決めさせろ!! アーチストだから社会常識がない。真面目に子育てにやってないと言(以上)