サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が12月15日、2011年のスペイン1部リーグの試合で八百長に関与した疑いがあるとして、スペイン検察当局によって告発された。今後は本格的な捜査が始まり、バレンシア裁判所が告発を受理すれば出頭を求められる可能性がある。時事ドットコムなどが報じた。
検察庁は2011年5月の1部リーグ最終節レバンテ-サラゴサ戦で八百長の疑いがあるとみて、調べを進めていた。当時、アギーレ監督が率いていたサラゴサは2部降格の危機にあったが、2-1で勝利して1部残留を決めていた。
検察庁によると、11年の試合前に「ボーナス」の名目で、当時のサラゴサの会長からアギーレ監督らの銀行口座に2度に分けて、計8万5000ユーロ(約1250万円)が振り込まれ、直後に1万5000ユーロが引き出されたという。これがクラブ会長に現金で渡り、レバンテ側に回ったとみている。
(時事ドットコム:アギーレ監督を告発=スペイン八百長疑惑で-サッカー日本代表 2014/12/16 01:06)
この問題では、アギーレ監督のほか試合に出場した両チームの選手、サラゴサの元幹部ら計41人が告発された。アギーレ監督は、これまで八百長の疑いについて一貫して「無実だ」と否定している。
朝日新聞デジタルなどによると、スペインの司法制度では、検察からの告発を受けて本格的な捜査が始まる。アギーレ監督も出頭を求められる可能性があり、日本代表が連覇をめざす2015年1月のアジア杯に向けた活動に支障が出る恐れがある。
この問題について、アギーレ監督の招聘に尽力した日本サッカー協会の原博実・専務理事(56)は16日午前の段階で「その件についてはノーコメントで」とだけ話した。
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