聴覚障害理由に入店拒否 兵庫の飲食店、抗議受け謝罪
滋賀県ろうあ協会の会員7人が5月、兵庫県尼崎市の飲食チェーン店から聴覚障害を理由に予約を断られたことがわかった。相談された同協会が抗議し、運営会社(本社・横浜市)と店が謝罪したという。
同協会によると、7人は5月9日にこの店にファクスで予約を申し込み、全員が聴覚障害者と記した。翌日、店長からファクスで「手話のできるスタッフがおらず、筆談での対応もしていない」などと断られた。協会から抗議を受けた運営会社は6月に謝罪文を送り、店長らも協会を訪れて直接謝罪したという。
同協会の辻久孝会長は「大変遺憾。まだ障害に関わらず安心して暮らせる社会になっていない」と批判する。運営会社の広報担当は「不適切な対応で関係者の方々に不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ありません」とのコメントを出した。従業員への教育を徹底するという。
(朝日新聞デジタル 2016年7月31日08時29分)
(朝日新聞社提供)