自由党の山本太郎氏が3月2日の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」への国有地払い下げ問題を「アッキード事件」と皮肉る場面があった。
山本太郎議員(左)と安倍晋三首相
山本氏は安倍晋三首相に質問する際、同学園が開校予定の小学校「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長だった首相夫人の安倍昭恵氏の名前と、田中角栄元首相らが逮捕された「ロッキード事件」を組み合わせて「アッキード事件」と表現した。
山本氏は、「この『アッキード事件』で、誰より詳しい方に国会に来てもらいたい」と述べ、昭恵夫人の参考人招致を求めた。
■安倍首相「アッキード事件という言い方は限度を超えている」
予算委員会の山本一太委員長は、この発言を問題視。「不適切な言葉があるという指摘があり、後日、理事会で速記録を調査の上、適切な措置を取る」と述べた。
その上で、安倍首相は「先ほどのアッキード事件という言い方は限度を超えているのではないかと思います。この問題の核心とは関わりなく、まさに人の名誉を傷つけるために、この委員会の場を活用されることは極めて不愉快」と不快感を露わにした。