アカデミー賞、追悼映像でありえないミス。何をやらかした?

「私は生きていて、元気で...」
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2月26日(日本時間27日)に開催された第89回アカデミー賞の授賞式で、作品賞の受賞作が誤発表されるというハプニングが起きたが、もう一つミスが発生していたことが判明した。ここ1年間で死去した業界人を偲ぶ追悼映像で、全くの別人で、存命している女性の写真が誤って写されていた。

ミスが発生したのは、2016年10月に亡くなったオーストラリア出身の衣装デザイナー、ジャネット・パターソン氏(Janet Patterson)の追悼場面。この場面で、本人の写真ではなく、同じくオーストラリア人で映画プロデューサーを務めるジャン・チャップマン氏(Jan Chapman)の写真が映し出された。

故パターソン氏は『ピアノ・レッスン』(1993年、オーストラリア)や『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』(2009年、イギリス・オーストラリア合作)といった映画作品の衣装デザインを担当し、アカデミー賞の衣装デザイン部門では過去4回ノミネートされたことがある。

▽アカデミー賞授賞式で流されたパターソン氏の追悼映像。この写真に写っている女性は、別人のチャップマン氏だった。

▽チャップマン氏の写真。

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なお、パターソン氏の正しい写真はこちら。写真中央に写っているのがパターソン氏。

チャップマン氏は故パターソン氏の友人でもあったといい、のちにエンタメ誌「バラエティ」にメールで声明を送り、歴史あるアカデミー賞授賞式で起きてしまった失態を嘆いた。

素晴らしい友人で、長年にわたる仕事仲間でもあったジャネット・パターソンの代わりに、私の写真が使われてしまったことに呆然としています。

写真が誤って使用されてしまった原因は定かではないが、チャップマン氏は1993年に公開された映画『ピアノ・レッスン』でパターソン氏とタッグを組んだことがある。「パターソン氏はとても美しい女性だった」と説明したチャップマン氏は、「私は生きていて、元気で、現役のプロデューサーです」と強調した。

授賞式の最中にこのミスが訂正されず、非常に残念に思います。

アカデミー賞授賞式の運営側は、現時点でこの件に関して声明を発表していない。

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■関連画像集「第89回アカデミー賞(2017)レッドカーペット」

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