アカデミー賞、320万回RTの「自撮り写真」はサムスンのPRだった。しかし...

しかし、ただ広告として使われただけではありませんでした。
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3月3日に発表された、アカデミー賞。ここで話題になったのが、ブラッド・ピット、ブラッドリー・クーパーらハリウッドスターが集まって「自分撮り」した画像のツイートだ。

司会者を務めた女優のエレン・デジェネレスさんが投稿したもので、わずか1時間で100万リツイートを突破。5日10時時点で320万を超えており、リツイート数の世界最高を記録した。

この写真が撮影された舞台裏に、2000万ドルを投じて授賞式の中継のスポンサーとなった、電子機器メーカー、サムスンの存在があるという。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、司会者のデジェネレスさんがサムスンのスマートフォン「Galaxy」シリーズを舞台に持ち込んで、授賞式の最中に露出するという広告手法で、320万リツイートの「あの写真」もGalaxyで撮られていることが報じられている。

そうした視点で見ると、デジェネレスさんの「(Galaxyを持った)ブラッドリー・クーパーの腕がもう少し長かったら」というツイートも味わい深いものに思えてくる。

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だが、ただ広告として使われただけではなかった。

サムスンは1リツイートにつき1ドルを、デジェネレスさんが選んだチャリティに寄付することを約束しており、デジェネレスさんは、St. Jude Children’s Research Hospitalと、The Humane Society of the United Statesに半額ずつ贈ることを決めたという

一方、デジェネレスさんは楽屋に戻った後、GalaxyでなくiPhoneを使ってツイートしていたことを指摘される一幕も。また、アメリカの人気アニメ「シンプソンズ」の公式アカウントでは、Galaxyもとらえた「引きの絵」をイラストにして投稿し、こちらも人気を集めている。

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