【アカデミー賞2016】黒人司会者クリス・ロックが"白すぎる"人種問題を語る

ノミネーションにおいて、2年連続で俳優部門20枠を白人が占めたことで議論が勃発した。
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Host Chris Rock speaks at the Oscars on Sunday, Feb. 28, 2016, at the Dolby Theatre in Los Angeles. (Photo by Chris Pizzello/Invision/AP)
Chris Pizzello/Invision/AP

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【第88回アカデミー賞】黒人司会者クリス・ロックが“白すぎる”問題に言及「男女で分けなくてもいい」

第88回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスで現地時間28日に開催され、“白すぎるオスカー”とされた人種問題について、司会を務める黒人コメディアンのクリス・ロックが言及。オープニングでこの話題を取り上げ、自身にもボイコットしないのかという声があったことを明かしながら、「陸上競技ではないのだから、男女で分けなくてもいい」などブラックユーモアを込めたジョークで笑いに変えた。

第88回アカデミー賞において、受賞の行方よりも米映画会で大きな話題となっていた、“白すぎる”と称された人種問題。先に発表されたノミネーションにおいて、2年連続で俳優部門20枠を白人が占めたことで議論が勃発。アフリカ系アメリカ人監督のスパイク・リーや、ウィル・スミス夫妻らが授賞式の欠席を表明し、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが会員ルールの変更を発表。ジョージ・クルーニー、スティーブン・スピルバーグ監督ら多くのフィルムメイカーが独自にコメントを発する事態となっていた。

一方、アカデミー初の黒人女性会長であるシェリル・ブーン・アイザックス氏は、ノミネーション発表直後に異例ともいえる“遺憾コメント”を発表。オスカーの投票権を持つ会員構成において、女性や白人以外の人種といったマイノリティの人数を2倍にする改革案を示した。ここ数年、会員の大多数を白人の年配男性が占めていることが批判の対象となってきたが、同改革により、現役を引退した功労者たちが投票権を失うことにもなり、賛否両論の声が上がっている。

同授賞式の模様は、WOWOWプライムにてきょう29日午後9:00から字幕版、3月5日にはダイジェスト版が放送される。

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