安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちは、安倍首相の勝利に終わった。しかし、石破氏が一定の支持を受けたことで、選挙後も存在感を維持することになりそうだ。
2人が激突した自民党総裁選は9月20日、党所属の国会議員による投票が実施された。党員・党友による地方票と合わせて開票された結果、安倍首相553票、石破茂は254票となった。
ほとんどの派閥の支持を集めた安倍首相は、国会議員票(402票)では8割を超える329票を得た。その一方、地方票(405票)では伸び悩み、224票に留まった。首相陣営は当初、地方票の7割を目指していたが、甘利明事務総長は55%の獲得にハードルを下げていた。55.3%の獲得で、この目標を辛うじてクリアした格好だ。
竹下派の参院議員と自身の派閥から支持を受ける石破氏は、国会議員票では73票に留まったものの、地方票では約45%に当たる181票を得た。小泉進次郎・筆頭副幹事長は党本部で記者団に「党本部で記者団に「石破さんに入れます」と語っていた。