安倍首相「早く質問しろよ」と辻元清美議員へヤジ 抗議受け謝罪

安倍晋三首相は28日、安全保障関連法案審議が行われている衆院平和安全法制特別委員会で、質問していた民主党の辻元清美議員に、自席から「早く質問しろよ」とやじを飛ばした。
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安倍晋三首相は5月28日、安全保障関連法案審議が行われている衆院平和安全法制特別委員会で、質問していた民主党の辻元清美議員に、自席から「早く質問しろよ」とヤジを飛ばした。審議は紛糾し、民主党が抗議したため、首相が陳謝した。時事ドットコムなどが報じた。

28日の審議では辻元氏ら民主党議員が、前日の審議で不適切な答弁があった中谷元防衛相に照準を合わせて追及。この戦法が首相を刺激したとみられる。首相はやじの後、「(辻元氏が)延々と自説を述べ、私に質問をしないというのは答弁をする機会を与えないということから言ったが、言葉が少し強かったとすれば、おわび申し上げたい」と述べた。

この日は、首相が積極的に答弁に立とうとする場面も目立った。首相は、いら立った様子で「(答弁者の)指名権は(質問する)委員にはない。そのことをよく勉強した方がいい。委員長が議事進行を仕切る」とも語った。 

時事ドットコム:安倍首相やじ「早く質問しろ」=抗議受け陳謝-衆院特別委 2015/05/28 14:43)

安倍首相は前日27日の特別委で、「与党側は礼儀正しく(答弁)聞いている。(野党の)みなさんも少しは見習ったらどうか」と発言、野党側にヤジをやめるよう呼びかけていた。首相は2月にも野党議員をやじって陳謝している

一方、辻元氏は、自身のブログに「安倍総理のヤジは、私ひとりの問題ではありません。立法府の委員の質疑を、行政府の長が妨げるということは、三権分立や民主主義の基本がわかってないといわざるをえません」などと記した。

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