ダイアナ妃は過食症を告白していた ⇒ ウィリアム王子「母を誇りに思う」

22年前、故ダイアナ妃は「何年も過食症に苦しんでいた」と公の場で語りました。
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Stringer Spain / Reuters

「過食症に苦しんでいたことを公の場で語った母を誇りに思う」。イギリスのウィリアム王子が、20年前に亡くなった故ダイアナ妃の心の病に向き合う姿勢について、ドキュメンタリー番組で語った。

ウィリアム王子は、イギリスの公共放送「チャンネル4」が8月24日に放送する摂食障害についてのドキュメンタリー番組に出演し、元ニュースキャスターのマーク・オースティンと、拒食症に苦しんだマークの娘のマディと共に、摂食障害について語った。

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Pierre Ducharme / Reuters

摂食障害は心の病の1つで、年齢、性別、社会的背景に関係なく誰にでも起こりうる。

マディは3年間拒食症に苦しんだ。拒食症だった時、「自分には生きている価値がないと思った。命を助けてもらう価値なんてない、病気を治す価値のない人間だと感じていた」と明かす。

そしてウィリアム王子に、ダイアナ妃が公の場で、同じ摂食障害である過食症との闘いを語ったことに、とても勇気付けられたと伝えた。

故ダイアナ妃は1995年のインタビューで、過食症を抱えていたことを以下のように率直に語っている。

「自分のことが嫌いでした。プレッシャーに耐えきれなかった自分を、恥ずかしく感じていました。そして何年も過食症に苦しみました。過食症は隠さなければいけない病気だと感じていました」

「自尊心が最低の状態だから、自分のせいにしてしまうんです。自分は価値がない、必要とされていない人間だと考えてしまいます」

22年も前に摂食障害をオープンに語ったダイアナ妃に感銘を受けたというマディの父親マークに、母親を誇りに思うか聞かれたウィリアム王子は、こう答えた。

「もちろんです。摂食障害は病気です。メンタルヘルスの問題は、身体の病気と同じように扱われる必要があります」

そして同じ父親の立場から「父親として、どうしていいかわからないという気持ちはよくわかります。誰より大切にしている人の前では、自分が無力だと感じてしまって、どうしていいかわからなくなることがあります」とも述べた。

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Dave J Hogan via Getty Images
Mark Austin with his daughter Maddy.

マークは2016年、ハフポストUK版のインタビューで、娘が苦しんでいる時に助けを求める方法をみつけるのが難しかったと語り、心の病はもっと真剣に取り組まれるべき問題だと訴えた。

「イギリスでは、メンタルヘルスの問題が真剣に取り組まれておらず、他の身体の病気のように重要視されていません。しかし心の病は、子供たちの間で驚くような早さで広がっています」

「国にメンタルヘルスの問題に身体の病気と同じように真剣に取り組んで欲しいと思います」

ドキュメンタリー番組では、マークは娘から目を離してしまった時期があると告白し、ウィリアム王子に「シャーロットとジョージを見守ってあげてください」と伝えた。

妻のキャサリン妃や弟のヘンリー王子と、メンタルヘルスの問題に取り組むウィリアム王子は、ふたりの子供たちジョージ王子とシャーロット王女が「メンタルヘルスの問題が、普通に捉えられる世界で成長できればいい」と語った。

ハフポストUK版に掲載された記事を翻訳しました。

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