キャビンアテンダントが暴露したくなる飛行機9つの秘密

私たちは旅客機の秘密が気になって仕方がない。そしてその夢をぶち壊しにするような旅客機の現実も気になってしまう。
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Cultura RM/Antonio Saba via Getty Images

私たちは旅客機の秘密が気になって仕方がない。そしてその夢をぶち壊しにするような旅客機の現実も気になってしまう。夜着陸する時に照明が暗くなるのは、事故が起きて暗くなっても避難できるように目を慣れさせるためだと知っていた? あるいは、備えつけの毛布がいつも洗いたてというわけではないということも?

もちろん、こうした秘密はキャビンアテンダント(CA)が誰よりも知っている。だからハフポスト・トラベル編集部では、長年客室乗務員を務めていたアビー・アンガーさん (ユナイテッド航空、コンチネンタル航空、USエアウェイズ・エクスプレスなどで勤務していた) に取材をした。彼女は2011年に本の出版と転職のために退職しCA向けコンサルタントとしての新しいキャリアをスタートさせた。彼女は厳格な研修方法でCA志望者を指導している。彼女のCAとしての人脈はFacebookグループにある。そこでは7000人を超えるメンバーが仕事に関するアドバイスや情報を交換したり、華やかさに見えるが、いろいろ問題も抱えて謎めいた航空産業の表と裏について議論したりしている。

CAがばらしたくて仕方がない秘密は次の通りだ。

見栄えの良さは、CAに求められていない

1957年の女性客室乗務員 (当時はスチュワーデスと呼ばれていた) のマニュアルでは、乗組員は未婚で、体重は約56キログラム未満でなければならないという条件を挙げていた。女性客室乗務員はなんと1970年代までガードルをつけており、報告によれば、彼女らの標準体重は昔のマニュアルで定められた程度のままだったようだ。しかしアンガーさんの経験によれば、現在の航空会社は容姿に重点を置いていないという。「もちろん、見ていて気持ちのいい容姿であることは求められています。しかし、CAはスーパーモデルである必要はありません。オープンで愛想が良くなければいけません。本当に必要なものは、人柄なのです」

乗客は乱気流であわてる必要はない

CAは十分な飛行経験があるので、乱気流に巻き込まれて怪我をする可能性はあっても、めったにないとわかっている。アンガーさんは、ベルトをしっかりと締めて乗り切るようにアドバイスする。「乱気流は、車でいえばデコボコ道を走っているようなものです。シートベルトを締めていれば安全です」

しかし、CAが座っていたら必ず座ること

とはいえ、アンガーさんは、飛行機の揺れで怪我をする可能性があるどうかを知るために確実な方法は、乗務員を見ることだという。CAは軽度の揺れのときには頻繁に客室を動き回る。しかし、緊迫した事態が起きているとわかった時には、彼らは座っているからだ。

デルタ航空採用試験の合格率はハーバード大の入試よりも低く、厳しいものだった

2013年に行われたデルタ航空の採用試験は、CAの求人枠400人に対し4万4000人分の応募があった。この採用試験の合格率はハーバード大の入試よりも低い。アンガーさんは、「この年のデルタ航空の採用試験は本当に厳しかったようです」という。彼女は、もし1800人分の求人枠があれば20万人が応募してくるだろうと見積もっている。「多くの人々にとって、CAになることは夢なのです」と彼女は説明した。

もしもあなたが本当に客室乗務員にチップをあげたいなら、3回申し出るべき

アンガーさんは「乗客のみなさんはよく、CAがかなりの高給だと思い込んでいますが、実際には、給料はぜんぜん良くありません」と言う。彼女の説明によると、多くの航空会社はCAがチップを受け取らないように、乗客からのチップを最初は断るように指示している。しかし2回か3回申し出れば、相手のCAはチップを受け取りやすくなる。「そうでなければ、封筒に入れて、シートに置いて降りてください」

客室乗務員はあなたの不安を鎮めることができる

CAは揺れや傾き、そしておかしな音が発生したとき、航空機に何が起きているのかだいたい分かる。影響のない一時的な乱気流なのか、着陸するときに機器がきしむ音がいつもどおりの動きなのかを把握している。そしてCAは、乗客が尋ねても丁寧に教えてくれる。「もし不安なら、CAに尋ねてください」とアンガーさんは言う。「私は喜んでお話します。そうすればあなたは自分が1人ではないとわかるでしょう」

CAが静かになったときは、非常事態が起ころうとしている

「離陸の直前、CAは安全訓練をざっとおさらいし、飛行中にトラブルが起きたときにどんな対応をするかを30秒で確認することが求められます」とアンガーさんは言う。「乗客とおしゃべりしていたCAがしゃべるのをやめて静かになったときは、とにかく窓の外を見てください。乗務員たちは自分が緊急事態になったらどうすべきかを考えているのです」

機内食は乗客に提供されるだけではない

アンガーさんが言うには、機内食が乗客に配膳されたあと、CAたちはときどきファーストクラスの余った食事を食べることがある。「いちばんいいのは? 国際線です。アイスクリームがたくさんあります」

水は時差ボケの特効薬

「水分補給はCAにとって、長距離飛行の際に気持ちと外見をリフレッシュするのに1番の解決策です」とアンガーさんは言う。特大サイズのボトルいっぱいに水を入れて、飛行中は手元においておくよう勧めている。

English Translated by Gengo

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