人間関係が上手な人が決して使わない9つのフレーズ

他人の気持ちを理解するのが上手な人が、日常会話で注意して避けているフレーズがいくつかある。最悪の間違いフレーズを9つ紹介します。
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人は皆、他人に自分が思っているのと全く違う解釈をされるようなことを言ってしまう。何の気ない気持ちで言ったつもりが、自分も相手も深く傷つけてしまうこともある。

言い間違いが起きやすいのは、何かをしゃべる時にその言葉の持つ微妙な意味合いを知らないからだ。こうした意味合いを理解するには社会性が必要だ。社会性とはつまり、他人の感情や経験を理解する能力だ。

「こころの知能(EQ)」を専門とするアメリカの企業・タレントスマートは100万人以上を対象に調査を行った。そこで明らかになったのは、私たちの多くにこの「社会性」が欠けているということだ。

私たちに社会性が欠けているのは、次にしゃべろうとすることや、相手に言われたことに集中し過ぎて、他人が全く見えなくなっているからだ。

人間というのはとても複雑だ。相手に全意識を集中させない限り、本当に相手を理解することは望めない。

しかし、言葉をほんのちょっと工夫するだけで他人との関係を大幅に改善出来る。

他人の気持ちを理解出来る人が、日常会話で注意して避けているフレーズがいくつかある。最悪の間違いフレーズを9つ紹介しよう。これは是が非でも避けるべきだ。

1.「疲れているでしょ」

人は疲れていると全く魅力的に見えないものだ。目がだらんとして、髪もきまらず、うまく集中できず、とても機嫌が悪い。誰かに「疲れているように見える」と言うことは、これらすべてのことを意味している。

代わりに「万事順調ですか?」と尋ねてみよう。大抵の人が疲れているかどうかを尋ねるのは役に立ちたいと思っているからだ(他人が順調かどうかを知りたがっている)。他人の気持ちを推測するより尋ねてみよう。そうすれば心を開いて気持ちを共有出来る。もっと重要なのは、他人から失礼だと思われるのではなく心配してくれていると思われることだ。

2.「わあ! すごく痩せたね」

またしても、善意のコメント(この場合は褒め言葉)を言っているように見えて、"相手を批評する人間"という印象を与えてしまうフレーズだ。他人に随分痩せたと言う事は、以前は太っていたり魅力が無かったりしていたと言っているようなものだ。

代わりに「素敵ですね」と褒めてあげよう。これは簡単な言い換えだ。その人の現在の見た目と過去の見た目を比較するのではなく、ただ素敵に見えるとだけ褒めよう。それで過去を完全に葬れる。

3.「あんな人と別れて正解だったんじゃない?」

個人的あるいは仕事上のいかなる種類の関係とも縁を切る時、このコメントはその人の趣味が悪く、そもそも選択がまずかったことを意味している。

代わりに「彼(彼女)はもったいない人を逃したね」などと言おう。この言葉は暗に批判するのではなく、相手を支援し楽観的にしてくれる。

4.「あなたって"いつも"〇〇するよね」「あなたって"絶対に"〇〇しないよね」

何かをいつもする人も、決してしない人もいない。人は自分のことを一面的に捉えてはいないので、他人をこのように決めつけようとしてはいけない。こうしたフレーズは相手を警戒させてしまい、こちらのメッセージを聞こうという気すらなくなってしまう。特に何か重要なことを議論する時に、我々はこうしたフレーズを使ってしまいがちだ。

そうだはなく、単に他人のやったことであなたにとって問題のあったことを指摘しよう。事実に即して。何回も同じ行動をするようなら「〇〇することが多い」と言いかえよう。

5.「年の割には随分元気そうですね」

修飾語句として「〜の割には」を使うと見下したようで失礼な印象を常に与える。スポーツ選手の割には賢いとか、死にかけている人と比べれば具合が良い、と言われて嬉しい人などいない。人は純粋に賢く、元気でいたいのだ。

代わりに「随分元気そうですね」と言おう。これも簡単な言い換えだ。褒め言葉には修飾語がない方がずっと本物らしい。

6.「これ、前も言ったはずだけど...」

私たちは皆、物を忘れる。このフレーズは同じことを何度も言わなければならず苛立っている印象を与えるので、言われた方(純粋にあなたの見解を聞きたい人)はつらい。同じことを何度も言わなくてはならないことに苛立ちを感じるということは、あなたは自分に自信がないか、他の人よりも自分が偉いと思っているかどちらか(あるいは両方)だ。

何かを繰り返し言わなくてはいけなかった時は、どうすれば相手にしっかりと伝わるのか考えてみよう。そうすれば、相手はあなたの言ったことを覚えてくれるだろう。

7.「運良く、上手くいくといいね」

これは微妙な言い回しだ。もちろん、誰かの幸運を祈ることそれ自体は悪いことではないが、もっとうまい言い方がある。というのもこのフレーズは成功するのに運が必要だと暗に言っているからだ。

代わりに「あなたなら大丈夫」と言ってあげよう。この方が幸運を祈るよりいいのは、成功に必要な能力が備わっていることを示すことで自信がぐんと増すからだ。これで単に幸運を祈る他の皆より抜きんでた存在になるだろう。

8.「どっちでもいいよ」「あなたが決めて」

たとえあなたが質問の内容に興味がなかったとしても、質問した人にとってはあなたの意見が重要だ(そうでなければ、そもそも質問なんてしないだろう)。

代わりに「どちらかじゃなくてはダメとは思わないけど、私は〇〇だと思う」と言おう。たとえハッキリと白黒をつけないにしても、自分の意見を述べることで、相手に関心を持っているということを示してあげられる。

9.「少なくともあなたみたいに〇〇したことはありません」

このフレーズは他人の犯した昔の関係なさそうなミス(いまではもう許されているはずのミス)を指摘して、自分のミスから注意をそらそうとする強気の手だ。

代わりに「ごめんなさい」と素直に謝ろう。失敗を認めるのは、議論をより理性的かつ冷静に運ぶ最良の方法だ。罪を認めることで、問題が深刻化することを避けられる。

まとめ

日常会話では、ちょっとしたことが大きな違いを生む。これらのアドバイスを試してみれば、相手の反応が変わることに驚くだろう。

あなたが、意識的に避けているフレーズは何だろうか?

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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