どんな人にでも、パートナーにワガママな態度を取ってしまうことはある。近い関係だからこそ、他の人に言えないことを言えるのもパートナーの良さだ。
ただ、いつも自己中心的で思いやりがない態度ばかり取っているとしたら、それは危険信号だ。
週末の予定を決める時、何がしたいかパートナーに尋ねているだろうか?そうではなく、相手の望みを無視していつも自分のやりたいことをやっていないだろうか?
もしくは、意見が合わない時にパートナーの意見に耳を傾けるのではなく、自分の意見ばかりゴリ押ししていないだろうか?
もし思い当たる行動があれば、あなたはパートナーに公平ではなかったかもしれない。
自分が自己中心的なパートナーかどうかは、どうやってわかるのだろう。ワガママなパートナーかもしれない兆候を、専門家に聞いた。
1. 自分の不満は聞いてもらおうとするのに、相手の愚痴は聞かない
「誰かと付き合ったり結婚したりする理由の一つは、嫌なことがあった時にそれをシェアできる相手を作るためです。周りが全員あなたにつらく当たっても、理解し受け入れてくれる人がいるということこそが、親密さや愛情なのではないでしょうか。
だからこそ、パートナーが愚痴をこぼした時に耳を傾けなかったり、うんざりしたような態度をとると、相手はあなたに心のドアを閉じられてしまったように感じるでしょう。
たとえ文句を言わなかったとしても、パートナーが孤独を感じてしまう可能性があります」
――エイミー・ベイゲル氏(結婚と家族のセラピスト)
2. 言い争いになりかけた時に、しっかり向き合おうとせず黙り込んでしまう
「パートナーから傷つけられたり、パートナーに腹を立てることもあるでしょう。しかし、いさかいが生じた時に相手とコミュニケーションを取ろうしないのは自己中心的な行動です。
付き合っている人や結婚している人と、衝突するのは珍しいことではありません。しかし、問題がおきた時にあなたが会話を拒んでしまったら、パートナーは苦しみます」
――マーニ・ファーマン氏(結婚と家族のセラピスト)
3. いつも自分が正しいと主張する
「いつも自分は正しいと主張するのは、かなり自分勝手であることを示唆する危険信号です。
それは、『あなたは私の必要を満たすための人であって、私はあなたのニーズに配慮する必要はない』とパートナーに伝えていることになるからです。ふたりの関係をダメにしてしまいかねません」
――ゲリー・ブラウン氏(結婚と家族のセラピスト)
4. 「あなたはワガママ」とパートナーをいつも責める
「パートナーをワガママだと責めているケースでは、ただ相手が“自分のわがままな基準を満たしていないだけ”ということが多々あります。なぜなら、自分の嫌いなことを、パートナーがやるのは私たちにとって耐え難いことだからです」
――スティーヴン・ストーズニー氏(心理学者)
5. パートナーが自分抜きの計画を立てるのが気に入らない
「パートナーはとても親密で近い存在ですが、いつも一緒にいる必要はありません。自分の時間や好きなことを大事にして『私の時間』と『私たちの時間』のバランスを取るのは、健康的なことです。
パートナーが自分抜きの時間を過ごそうとするの責めて、相手に罪悪感を抱かせるのはとても自己中心的なことです」
――フォイアマン氏
6. パートナーの友人や家族に過度に批判的
「カップルのどちらか一方が、パートナーの友人と出かけるのを拒んだり、パートナーの友人をバカにしたり、嫌な態度をとったりする人たちと出会うことがあります。
誰と付きあい、誰と付き合わないかをカップルの一方が決めるのは好ましくありません、それはふたりの間に問題を生じさせ、関係を不安定にします。その上、決定権を持っている方が優越感を感じるようになってしまうでしょう」
――ベイゲル氏
7. パートナーのニーズに無関心
「セラピーを受けに来るカップルの中には、どちらかひとりがパートナーを喜ばせることに興味のない人たちがいます。そういうカップルの間には、生き生きとした関係や喜びが感じられません。
反対に、関係がうまくいっているカップルはパートナーを喜ばせる方法を知っています。そして少なくとも時には、相手の望みを叶えようします。
もちろん、バランスの問題はあります。私たちはパートナーのために生きているわけではありません。しかし、パートナーのニーズや願いや望みに関心を持つことは、良い関係を築く上で大切なことです。
自分のパートナーは自分の願いを大切にしてくれている、と知っているカップルは長続きします」
――ベイゲル氏
8. 本気でなくても「別れる」と口にする
「パートナーとの関係がうまくいっていても、いつも自分の思い通りにいくとは限りません。問題が起きた時に『別れる』と言い続けるのであれば、相手は『この人と信頼関係を築ける』と思えなくなってしまいます。
パートナーを心から愛している人は、自分の思い通りにいかない時に『別れる』と言うことが、相手との関係の脅威となるということをよくわかっているはずです」
――ブラウン氏
ハフポストUS版の記事を翻訳しました