ポケモンGOの人気は、留まる所を知らない。夢中になりすぎて、ついに理性を失うユーザーまで出てきているようだ。
日本に先駆けてポケモンGOがリリースされたアメリカやオーストラリアでは、ポケモンとそれを追いかけるユーザーがこんな場所にまで現れて、問題になっている。
1. ホロコースト記念博物館
ワシントンD.C.にあるホロコースト記念博物館には、現在3匹のポケモンがいる。そして、それを探しにユーザーたちが博物館を訪れている。
広報アンドリュー・ホリンガー氏は「ここはナチズムの犠牲者のための記念館です。ゲームをする場所ではありません」とワシントンポスト紙に語っている。現在ホロコースト記念博物館は、ゲームを禁止する方法を考えているという。
2. 運転中のポケモンGO
「これは、脇見運転による151ドルの違反切符。オクラホマ州ユーコンの警察は、運転中にポケモンGOで、あやうく正面衝突が起きるところだったと発表した」
3. 9/11メモリアルミュージアム
「ホロコースト記念博物館だけでなく、9/11メモリアルミュージアムにも。任天堂はGPSを直した方がいいんじゃないの?」
タイム誌によれば、アメリカ同時多発テロの追悼施設である9/11メモリアルミュージアムには、少なくとも4カ所のポケストップ(ポケモンを捕まえるためのアイテムなどが手に入る場所)がある。
ミュージアムを訪れていたニューヨーク出身のミッキー・ケネディーさん(61歳)は「この場所をゲームに使うのは良くないと思いますよ。大勢の人たちがここで亡くなったんだ。ここは彼らを思い出す場所で、ゲームをする場所じゃないですからね」とタイム誌に話している。
4. 警察
オーストラリア北部の街ダーウィンの警察署内にもポケストップが作られた。警察は「ポケモンGOユーザーに署内に入ってこないように」と求めた。
「ポケモンGOでポケモントレーナーになった皆さん、ダーウィン署にはポケストップがあるようですが、モンスターボールを入手するのを目的に、署内に立ち入るのはやめてください」とダーウィン警察はプレスリリースでコメントしている。
5. アーリントン国立墓地
戦没者を慰霊するアーリントン国立墓地は、次のようにツイートした。
「アーリントン国立墓地でポケモンGOをするのは、マナーにかなったことではないと考えます。このような行為は控えていただくよう、全ての方にお願い致します」
6. 軍の立ち入り禁止エリア
ワシントン州にあるルイス・マコード合同基地は6月11日、ポケモンGOユーザーに向け「管理区域・立ち入り禁止区域でポケモンを追うことを禁止する」という声明を発表した。
7. 怪しげな場所
ミズーリ州では、ポケモンGOユーザーが、強盗に銃で脅される事件が発生した。モンスターボールでは、危険な事態に対処できない。怪しげな場所には行かないようにしよう。
ポケモンキャラが近くにいるとわかっても、周りの状況を考えずに追いかけない方がよさそうだ。日本でも間もなくリリースされるというポケモンGO。間違いから学ぼう。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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