成功するための6つの秘訣。大切なのは「何をやめるか」だった

「成功するためには、続けるのが必要」は本当か。
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「簡単に諦めるな」。そう言われながら育った私たちは、諦めないことがすっかり当たり前になっている。死ぬほど退屈な本でさえ、最後まで読まないのを罪悪感に感じてしまうほどだ。

「成功するためには、続けるのが必要」という言葉が、完全に間違っているわけではない。けれど、時にはやめてしまった方がいいこともある。どうしようもないプロジェクト、報われない仕事、崩壊寸前の人間関係......。「やめること」がベストな選択肢という場合もあるのだ。

「やめることも、時には必要だ」ー ネルソン・マンデラ

世の中には、 やめるのが上手な人もいれば、なかなかやめられない人もいる。アメリカのロチェスター大学が行った研究で、人は目標に「向かう」タイプと、「回避する」タイプにわかれ、向かうタイプの方が、やめるのが上手いということがわかった。

向かうタイプの人は、課題解決に対する意欲が高く、実現可能な解決方法がない問題にいつまでも取り組んだりはしない。言い換えれば、彼らはいつやめるべきかを知っている。

一方、回避するタイプは、失敗に対する恐怖が勝ってしまう。何が何でも失敗を避けようとするので、諦めた方がいいとわかったあとでも、地道に努力続けてしまうのだ。残念ながら、これは生産性が低い。

もしやめるのが得意でなくても、落ち込む必要はない。なぜなら「いつやめるのか」は、学んで習得できるスキルだからだ。うまくいっていなくても頑張り続けてしまう傾向があれば、やめるための訓練しよう。ありがたいことに、日々の生活の中で、学ぶ機会はたくさんある。

まずは、この6つをやめてみるといいだろう。

先送りするのをやめる

何かを変えるのは難しい。何か実現させたいと思っていても、実際にやる気をだし、そして実現させるのは簡単ではない。逆に、うまくいかないときに明日に先延ばししてしまうのは、簡単だ。だけど、明日は決して来ない。明日やる、というのは、単なる言い訳であり、それは「やりたくない」もしくは「苦労せずにいい結果だけが欲しい」ということを意味している。

他に選択肢がないと思うのをやめる。

なぜなら、選択肢は常に存在するから。どちらの選択肢も悪い、と思えるシチュエーションもあるだろうが、それでも選択肢は存在する。「選択肢がない」と思っていると、そのうち自分は無力な人間だという気持ちになってしまう。そして、能力を生かす機会を失ってしまう。より高い成功を収めたければ、まずは選択肢がないのを言い訳にして、諦めるのをやめなければいけない。

同じ事を繰り返しながら、違う結果を期待するのをやめる

アルベルト・アインシュタインは、同じ事を繰り返しながら違う結果を期待することを、狂気と呼んだ。天才がこう言っているにもかかわらず、世の中の多くの人は、2+2がそのうち5になると考えているんじゃないか、と思うことがたくさんある。

残念ながら、同じやり方を続ける限り、同じ結果しか得られない。もし、違う結果が欲しいのなら、どんなに大変でもやり方を変えなければならない。

自分を疑うのをやめる

ヒューレット・パッカード社が、興味深い研究を行っている。どのような人が昇進を志願したかを調べたところ、女性はその仕事が求める基準を100%満たした場合に志願したのに対し、男性は60%だった。研究グループは、会社の上層部に男性が多い理由の一つには、男性が女性より多くのポジションに挑戦してみようとするからではないかと考えた。つまり、時に昇進に必要なのは「自信」なのだ。最初から自分の能力を疑ったらどうにもならない。見せかけの自信では、成功できないのだ。疑うのをやめ、自信を持つようにしよう。

「いつかうまくいく」と考えるのをやめる

最後にはすべてうまくいく、と考えるのは楽しい。しかし、それだけでうまくいくなんてことはない。成功したければ、アクションが必要だ。

それはつまりこういうことだ。自分に昇進する準備ができていることに上司が気付くと期待してはならない。同僚に仕事をお願いされて、文句も言わずに引き受けているのなら、いつかは仕事の丸投げをやめてくれるだろうと期待してはいけない。

なにもしないまま物事が魔法のようにうまくいくことなんてことはほとんどない。積極的に、アクションを起こそう。

「イエス」というのをやめる

「イエス」と言うたびに、あなたは代償を払っている。なぜなら、ひとつのことに「イエス」と言えば、別のことに「ノー」と言うことになるからだ。例えば、遅くまで残業することに「イエス」と言うと、ジムに行ったりや家族との時間を過ごしたりすることに「ノー」と言っているのかもしれない。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校が行った研究によると「ノー」と答えるのが難しい人ほど、ストレスや燃え尽き症候群、うつ病を経験する可能性が高くなる。「ノー」と言うのは時には挑戦かもしれないが、恐れてはいけない。ノーと言うべき時に「できそうにありません」とか「どうでしょうね」というあいまいな言葉を使うのは避けよう。

「ノー」と言うのは、すでにやると決めたことを優先することだ。そして、それを達成するための、大切な一歩を踏み出したことにもなる。「ノー」と言えれば、不必要な束縛から解放され、時間とエネルギーを、本当に大切なことに使えるようになるだろう。

まとめ

成功を阻むものは、たくさんある。自分を疑う、自分には難しすぎると決め付ける、明日に先延ばしする......。本気で成功したいのなら、何をすべきかを考える前に、何をやめるべきかを考え直してみよう。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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