それでもクールか!? 「アウトバウンド」の巻 その4

ニコ生「クールジャパンを斬る!!」それでもクールか!?「アウトバウンド」の巻その4。やまもといちろうさん、竹内宏彰さん、青木美沙子さん。今回は、ニコ生のみなさんからの声を聞いてみましょう。
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ニコ生「クールジャパンを斬る!!」それでもクールか!?「アウトバウンド」の巻その4。

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やまもといちろうさん、竹内宏彰さん、青木美沙子さん。

中村

ニコ生のみなさんからの声を聞いてみましょう。コメントをホワイトボードに書き込んでもらいました。

「安倍政権は本気でクールジャパンやる気あるのか」。これ後半のテーマですね。「サービスってお金になるのか」ってのがありますけども

やまもとさん

サービスってひとことでくくられたらきついですがね。

中村

「日本の「おもてなし」で海外でビジネスできるのか」。ありますかね?

竹内さん

仕事柄アメリカやヨーロッパに頻繁に行きますが、最近向こうで流行っているレストランは竹内調べだとかなりの確率で日本人シェフだったり、日本人がサービスやってると思います。どちらの国も今までそのような「おもてなし」サービスがこれまでなくて、料理についてのおもてなし、店員さんのサービスなどがウケている気がします。お寿司とかは対面でおっちゃんが握ってくれて、かなりエンターテイメントしている。

中村

目の前で握ってくれるとか、お好みやきなど自分で作るのはウケるんです。

竹内さん

映画「マトリックス」のプロデューサーがお好み焼に感動したので、下北沢の店ごと買いたいと言っていた。(笑)

中村

「韓国を意識しないとだめなのか」。これもよく聞かれる。

やまもとさん

クールジャパンって言った時に韓国の後追いだって議論はあったじゃないですか。

中村

だいたい韓国に抜かれた時に、「政策」ってでてくる。

やまもとさん

韓流ブームがあったときに韓国コンテンツが、

中村先生

J-popに対するK-popとか、

竹内さん

ゲームは韓国にやられていないので、

中村

やはり分野によって違うんですかね。ひとくくりでコンテンツって言っちゃうとマズいんですかね。

中村

次のテーマに行きましょう。本題です。

「政府は何をすべきか」。

政府がもっとやるべきだって人もいれば、やめとけって人もいるんですよね。力を入れるべきものはあるかもしれないし、やめた方がいいかもしれないものもあるかもしれない。

アンケートで聞いてみましょう。

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○ユーザーアンケート:政府はなにをすべきですか。

四つの選択肢からお答えください。

1産業支援

2著作権保護

3人材育成

4何もするな

竹内さん

2番目の著作権保護ってどんなイメージなんですか。

やまもとさん

ゲームだと、マリオカートの亜流がいっぱいつくられている・・

竹内さん

そういうのを政府ががんがん取り締まると。

やまもとさん

海賊版があまりに流通してしまっている状況をどうしてくれんだってのは昔からあって、知的財産権のパイラシー対策ってものすごく有効なんです。アニメだとファンサブがそうですよね。

中村

国内的には著作権保護をしていって、コンテンツ業界が収入増えるようにしましょうってことと、海外に対しては海賊版対策をやりましょうってのが2大テーマでしょう。

竹内さん

そもそも日本のコンテンツって海外の海賊版対策ってやってないと思うんですが。

やまもとさん

業者単体ではかなり頑張っている会社はありますが、全体としての取り組みはほとんどやってないです。がんばらないといけないけど、できないんですよね。

竹内さん

なんでできないんですかね。

やまもとさん

政策レベルで主導権を取れてないからですよ。

中村

政府も関係機関もずいぶん動き出してはいるんですが、実績はまだですね。

青木さんはカワイイ大使だったということですが、カワイイ大使って何なんですか?

青木さん

日本のカワイイを伝えるために3人が指名されて、ロリータは私なんですけども、あとは原宿ファッションと制服ファッションでした。海外でも人気がありますので、外務省に任命されて、海外のイベントに参加して、日本を好きになってもらうっていう活動です。

中村

基本的にイベント参加なの?

青木さん

イベント参加で、基本的にギャラもないです。

中村

ギャラないの??ここで文句言っといた方が良いと思いますが。

ということで、アンケート結果がでました。

あいたたた、やっぱり「何もするな」が一番だ。

でも僅差で2,著作権保護。

思ったよりも3.産業支援が低いな。

で4.人材育成という順番です。

やまもとさん

人材育成は根幹部分で大切だと思います。

竹内さん

ぼくも全く同感です。今日はじめてやまもとさんと意見が合いましたね。 

つづく

(2014年2月14日「中村伊知哉Blog」より転載)