4歳の女の子が散歩中に2億2000万年前の恐竜の足跡を発見。「パパ見て」→まさかの本物だった

ビーチを散歩中に、重要な発見。初期の恐竜を理解するための重要な手がかりになると期待されています。
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イギリス・ウェールズ南部で4歳のリリー・ワイルダーさんが見つけたのは、自分よりずいぶん年上の恐竜の足跡だった。 

リリーさんは1月、父親のリチャードさんとビーチを散歩中に恐竜の足跡のようなものが刻まれた岩を発見して、「お父さん見て」と声をかけたという。

「岩はリリーの肩の高さくらいの低い場所にあり、見つけたリリーが『お父さん見て』と声をかけたんです」と母親のサリー・ウィンクラーさんがNBCに説明する。

見つかった足跡の長さは10センチメートル超。リチャードさんが写真を撮影し、家に戻って家族に見せた。リチャードさん自身は本物ではないだろうと思っていたが、リリーさんの祖母の勧めで専門家に調べてもらったところ、約2億2000万年前のものだとわかったという。

岩はその後切り取られ、ウェールズの首都カーディフにある国立博物館に保存されることになった。 

カーディフ国立博物館のツイート:とても保存状態の良い恐竜の足跡が、南ウェールズのバーリー近くにあるビーチで発見されました。科学者たちが恐竜の歩き方を知るための助けとなるでしょう

 

国立博物館の古生物学キュレーターであるシンディ・ハウエルズさんは「これはイギリスで発見された中でも、最も良い状態で保存された標本の一つ」と、新たに見つかった足跡を絶賛している。

国立博物館によると、恐竜が最初に地球上に現れたのは約2億3000万年前だと考えられており、足跡は初期の恐竜を理解するための重要な手がかりになり得る。

恐竜の種類はわかっていないものの、身長75センチで長さは2.5メートル、2本足で歩く細身の恐竜で、小さな動物や昆虫を食べていたのではないかと推測されている。

「本当に恐竜の足跡だとわかった時は、家族で大喜びしました。国立博物館に保存されることになって嬉しいです。今後何世代にも渡って楽しんでもらい、研究されることになるのでは」とサリーさんは喜びを語っている。

また、ハウエルズさんは「新型コロナウイルスのパンデミックの間、国立博物館の科学者たちは、身近にある自然の大切さを伝えてきました。これはその完璧な実例です。もちろん誰もが家の近くで恐竜の足跡を見つけられるわけではありませんが、時間を作ってじっくり目を向けてみると、近くにある自然の豊かさに気がつくでしょう」と、身近な自然に目を向ける楽しさを強調している。