1年間の世相を漢字1字で表す「今年の漢字」が「安」に決まった。京都市東山区の清水寺で12月15日、発表された。「今年の漢字」は今回が21回目。
大きく文字を揮毫(きごう)した清水寺の森清範貫主(もりせいはん・かんじゅ)は、次のように話した。
「安という字は、家の中で女性がくつろぐということからできている字です。しかし、今回『安』が選ばれたのは、『不安』の安ではないかと思います。安保法制がこれでいいのかという不安。社会的にも不安がございます。自然災害も不安です。外国に行くと、難民・戦争・テロといった命への不安があります。安という字を選ばれた背景には、『来年こそは安心した安全なる社会を作っていこう』という思いからではないかと思いました。その願いをこめてこの字を描かせてもらいました」
産経Westによると、「今年の漢字」は、公募の票数に基づいて決定。「安」に続く、2位は「爆」、3位は「戦」、4位は「結」、5位は「五」だった。
「今年の漢字」決定を受けて、お笑い芸人の「とにかく明るい安村」さんも喜びのツイートした。彼の持ちネタ「安心してください、はいてますよ」は、流行語大賞にランクインしている。
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