東日本大震災の津波で気仙沼市の市街地に打ち上げられた漁船「第18共徳丸」(330トン)について、船主から解体を受注した北海道のNPO法人「シップリサイクル室蘭」は2日、解体作業を9日に始めると発表した。朝日新聞デジタルが報じた。
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第18共徳丸は全長60メートル、総トン数は330トンもある大型巻き網漁船だ。東日本大震災の津波によって、港から750メートルも離れた市街地まで運ばれた。周囲のガレキや漁船が取り除かれて更地になった後も、大きすぎて移動できなかった第18共徳丸だけが残っていた。
時事通信によれば、第18共徳丸は、津波の教訓を後世に伝えたいとして保存を目指した菅原茂・気仙沼市長らの意向で、約2年半にわたり解体が見送られてきたが、船主の儀助漁業(福島県いわき市)がこのNPO法人と契約。気仙沼市が7月に行った市民アンケートで、約7割が保存は必要ないと回答したことから、菅原市長も保存を断念したという。
解体作業は、9月9日~10月19日の予定。約40日で終了する見通し。
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