大切な家族を守ろうとする時、人はこれほど勇敢になれるのか。
アメリカ・カリフォルニア州に住む17歳のヘイリー・モリニコさんが、飼っていた犬を追い払おうとしていたクマに走り寄り、逆に素手で追い払った。
モリニコさんは「クマから犬を守ろうとした」とNBCに語っている。
モリニコさんの家族が暮らす家は、ロサンゼルス東部のブラッドベリーにある。サンガブリエル山脈のふもとで、近隣でクマを見かけることは珍しくないという。
監視カメラには、2頭の子グマを連れたクマが塀の上に現れ、それに気付いた犬たちが、走り寄って威嚇するように吠えている様子が映っている。
子グマたちは慌てて逃げ出し、親グマは子グマの後を追いながら、吠え立る犬たちを手で叩こうとした。
そこに走ってきたのがモロニコさんだ。「走り寄って、まず最初にクマを押しました」「でもそんなに強く押したわけではなく、バランスを崩す程度だったと思います」とモロニコさんはTikTokで語っている。
押された親グマは塀からから落ち、その間にモロニコさんは犬を抱えて逃走した。
カリフォルニア州魚類野生生物局のレベッカ・バルボザさんは、「親クマは子グマを守ろうとしていたのだろう」とNBCに語る。
クマは逃げ、モロニコさんは突き指と膝に怪我をしたが、もっと大きな怪我をしていた可能性もある。
バルボザさんは「特に子グマを連れたクマには絶対に近づかないようにして欲しい、万が一庭に現れたら、距離を置くように」とアドバイスしている。
モロニコさんも「クマを押さないで下さい」とKTLAに語っている。「私のような行動は取らないで下さい。もっと悪い結果になったかもしれない」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。