俳優で起業家のグウィネス・パルトロウさんのライフスタイルブランド「goop」は5月11日、豪華な使い捨ておむつ「The Diapér」を発表した。
素材はアルパカのバージンウールで、琥珀色の宝石つき。値段は12個入りで120ドル(約1万5500円)だ。
それでも、1つ10ドル(約1300円)の高級使い捨ておむつは「やりすぎ」と受け止められたようで、The Diapérを紹介したインスタグラムには「冗談ですか?」など、否定的な意見が多数投稿された。
しかし、この消費者の怒りを買うことこそが、商品を発表した真意だった。
高級使い捨ておむつの真意
パルトロウさんは発表翌日の12日、goopのインスタグラムに新しい動画を投稿。
「goopの12個入り120ドルの高級使い捨ておむつに、たくさんの憤りが起きました。これは良いことです。なぜならこれは怒るためにデザインされたからです」と述べ、真の狙いを明かした。
パルトロウさんによると、The Diapérは偽の商品で、このおむつを通して課税問題を伝えようとした。
「使い捨ておむつを贅沢品とするのに腹を立てるのなら、贅沢品として課税するのにも腹が立つでしょう」
「おむつは欠かせない商品であるにも関わらず、33の州で生活必需品ではなく、贅沢品として課税されています。そのため、3世帯のうち1世帯が、入手に苦しんでいます」と伝えた。
また、動画のキャプションではThe Diapérの値段120ドルは、1世帯が年間に支払うおむつの税額だと説明している。
アメリカでは現在、粉ミルク不足が深刻になっている。
パルトロウさんは動画で、貧困家庭に生活必需品を提供する団体「Baby2Baby」に寄付をして、必要な家庭におむつや粉ミルクなどの必需品が届く支援をするよう求めた。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。