今日、世界各国は共同し、大胆で歴史的な合意を採択した。これはグローバルコミュニティが一つのメッセージを発したことを明確に示すものだ。将来、私達の孫は、気候変動危機を解決するために人類が示したこの道徳的な勇気を振り返るだろう。そして、世界中の国からなるコミュニティがついに行動を決断した日として、2015年12月12日を思い出すだろう。
この普遍的で野心的な合意内容は、あらゆる国の政府、ビジネスマン、投資家へ明確なシグナルを送る。私達のグローバル経済が、汚れたエネルギーに支えられたものから持続可能な経済成長に支えられたものへ生まれ変わるという変革。その変革が今や不可避のものとしてしっかりと進行している、というシグナルだ。
合意には、既存の取組内容を強化するための拘束力の大きい確認枠組みや、今世紀中に地球温暖化現象をなくすための長期的目標も含まれる。この合意内容は、私達の将来に必要な投資を明らかにするために不可欠なことだ。完璧な合意など無いのだから、この合意は時間をかけて強化していかなければならない。しかしこの合意を経て、人々はこれから、危険な二酸化炭素濃度上昇の軽減に社会の各分野を超えて取り組み始めるだろう。
パリ協定は市民社会、各国政府、企業や投資家など、この目標に取り組む全ての者のたゆまぬ努力の結実だ。感謝の念は、オランド大統領とファビウス外務大臣が率いるフランス政府、潘基文事務総長とクリスティアーナ・フィゲレス国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局長、そして彼女のチームを中心とした国連に対し捧げられるべきだろう。
初出:algore.com
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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