日本にあと6世帯しか残っていない、絶滅危惧種
はじめまして。
9月某日、撮影のため町中を歩いていると、「『Happy』っていう曲知っていますか? 一緒に踊ってください!」と、怪しいことを突然言う日本人に遭遇。
その日本人が『週刊アブローダーズ』編集長のはままりさんで、それがきっかけで記事を書くことになりました。
瓜生原琢実と申します。 "うりゅうはらたくみ"と読みます。
日本にあと6世帯しか残っていない(もちろん全員親戚)、絶滅危惧種です(笑)。
最初の記事ですので、簡単に自己紹介をさせて下さい。
東京工業大学大学院という大学院に通っていましたが、退学願を出し、この8月からカンボジアに移住しました。移住3ヶ月目の24歳です。
会社に就職したわけではなく、現在は映像やWebサイトなど制作を生業としています。
自由業、カッコよく言えばフリーランスというやつです。
まとめると、大学院を中退し、就職せず、制作でご飯を食べる、6世帯しかいない苗字の人です。
なぜ、中退してカンボジアに移住したのか?
さて、この記事のタイトルにもなっている、"大学院を中退してカンボジアに移住した理由"ですが、
ひとことで言うと、"自分の在りたい姿を体現したいから"です。
抽象的すぎて、わからないですね(笑)。
もう少し詳しく説明するために、話を1年前まで遡らせて下さい。
1年前は、大学院を卒業して就職するつもりでした。成したいことは今も当時も変わらず、
"すべての人が、在りたい姿を目指すことができる社会"を作ること。
また、"海外で働きたい"と思っていました。
では、目指すものは変わらないのに、なぜ大学院卒業・就職という道を歩まなかったか。
それは、就職活動をする中で違和感が芽生えたからです。
就職活動で芽生えた4つの違和感
生活基盤が整えば、生活水準が上がり自分の"在りたい姿"を目指すことのできる人が増えるのではと考え、
インフラに関わる会社への就職を検討していましたが、先述の通り違和感を覚えることに。
その違和感は以下の4つです。
・なぜ海外で働きたいのに、日本で就職というワンクッションを挟むの?
・なぜ日々自分が行うことを人、例えば人事の方に決められてしまうの?
・インフラは広範囲に影響を出せるけれど、住んでいる人たちとの距離は遠くない?
・既にあるものに乗っかるのってどうなの?
ひとことで言うと、就職したその先の未来に対して、ワクワクするイメージを持てなかったのです。
なんだか、ぱっとしないなぁと思いました。
対話と内省を経て生まれた、カンボジアで何とか道を切り拓いていくという選択
芽生えた違和感を、対話と内省を繰り返すことで紐解いていきました。
日本で就職してから海外へ行くのでは、「海外で働く」という願望を達成するのはずっと先になる。
海外にまず飛び込んでしまえば、その時点で「海外で働く」という願望は達成できている!
会社に決められた部署や仕事内容では、自分がやりたいことをできないかもしれない。
自分で切り拓いて仕事を作っていけば、やりたくないことをする必要はない。
大きなプロジェクトに関わることで、遠くにいる知らない人たちを喜ばせることができても、日々自分が満たされないかもしれない。
プロジェクトが終わったらバイバイするのではなく、現場で同じ方向を見て歩んでいきたい。
すごく価値観に共感する会社もあったけれど、自分でいちから構築する方が絶対楽しいと僕は思ってしまったのです。
(「確実性を鑑みないドリーマーだね」と、その会社の方に指摘されました(笑)。)
違和感、願望、在りたい姿、その全てを統合したのが、「カンボジアで何とか道を切り拓いていき、在りたい姿を体現していく」という今まさに歩んでいる道でした。
進む道が固まったので、今すぐやろうと。
可能性は限りなくゼロに近いかもしれないけれど、ゼロではないはず。
そんなジェットコースターみたいな起伏の激しい人生の方が楽しそう!ということで、大学院を中退して、カンボジアに移住しました。
カンボジア片道切符。
正確には往復の航空券を買うお金が無かっただけですが、今現在、まだまだ日本に帰る航空券を買うお金はありません。
そして、きちんとご飯を食べていけるかもわかりません(笑)。
すべては自分次第。
「大学院を中退してカンボジアに飛び出した、お金も実務経験もない人間が、メシを食っていけるか?」
という視点で挑戦していこうと思います。
※日本で就職するという選択肢を否定する意図はありません。
<著者プロフィール>
瓜生原 琢実/Takumi Uriuhara
東京工業大学大学院を中退。お金も実務経験もない中、"すべての人が在りたい姿を目指すことができる社会"を作るため、カンボジアに移住。自身の経験から、海外でインターンをしたい人向けのサービスCONPATH(コンパス)を立ち上げ、運営。
モットーは、「人生は、自分の手で切り拓く。」
ブログ:世界ウリリン滞在記
Facebook:瓜生原 琢実
海外でインターンしたい方は:実践×対話型海外インターン「CONPATH」
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