初めまして、東京外国語大学4年生山根裕史です。
僕は現在、国際交流基金の"日本語パートナーズ"というプログラムに参加しており、今年の9月から半年間インドネシアに滞在する予定です。
今回は、海外に漠然と行きたいと思っていた僕がこのプログラムに参加を決めた理由についてご紹介させてください。
留学は自分にとってのベストな選択肢ではなかった
▶出典 roger.williams on Flicker
私の通う大学には、海外留学をしたり、バックパッカーで世界を周ったりと、海外に出ていく学生が多く集まっています。
そんな環境に影響されたこともあり、実際に海外で生活してみたいと自然と思った僕は、その方法について考えるようになりました。
当初思いついたのは、留学生として海外に滞在すること。
大学生が海外に行く方法としては「留学」という選択肢は一般的ですよね。
しかし自分の中で少し気にかかる部分がありました。
多くのお金をかけて「留学」する明確な理由が、果たして自分にはあるのかということです。
もちろん特別勉強したいものがなくても、海外生活の経験を得るためや、語学力を磨くために留学する人は多くいるし、留学経験から学べることは確かに多いと思います。
僕も勉強したいものを作ろうと思えばいくらでも作れましたが、留学したいがために留学先での勉強内容を決めるのでは、目的と手段が逆転してしまっているように感じたのです。
そんな時、"日本語パートナーズ"事業へ応募する学生を学内で募集している、という知らせを耳にしました。
"日本語パートナーズ"プログラム
国際交流基金が運営しているこちらのプログラムは、ASEAN諸国の高校や大学で、日本人が日本語授業のアシスタントとして活動するものです。
活動の目的は、実際に現地の子供たちが日本人や日本文化に接する機会をつくり、日本への理解を深めてもらうこと。
同時にプログラムに参加する日本人も、現地の国について知ることができます。
この"日本語パートナーズ"の選考の話しを聞いた時、僕にはぴんとくるものがありました。
もやもやとした気持ちを抱えたまま留学するくらいなら、日本とASEANを繋ぐという明確な目的のもと、精一杯活動する方が良いのではと感じたのです。
選考は無事に通過。派遣国はインドネシアに決まり、日本語パートナーズインドネシア第6期として参加することになりました。
"日本語パートナーズ"派遣事前研修
海外渡航前に行われる一か月ほどの事前研修。
日本全国から日本語パートナーズ参加者が集まり、午前は派遣国の言語の授業、午後は派遣国事情や日本語教育の授業を受けます。
授業は月曜から土曜の午前中まであるので忙しく大変でしたが、グループで協力する授業や課題が多いこともあり、自然と参加者の皆さんと交流が深まりました。
しっかりと派遣国について勉強し、遊ぶ時は思いっきり遊んでリフレッシュするという充実した一か月を過ごしたことで、いよいよ渡航に向けての気持ち作りができたと思います。
これから僕はインドネシアに出発し、日本語授業のアシスタントとして活動していきます。
今後はインドネシアの情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
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ライター
山根 裕史/Yamane Hiroshi
1994年生まれ、広島県出身。東京外国語大学フィリピン語専攻の4年生。国際交流基金の日本語パートナーズとして、2016年9月末からインドネシアのスマランに半年間滞在予定。
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