
もうすぐバレンタイン。今年の注目は、「第4のチョコレート」として話題の「ルビーチョコレート」だ。天然のピンク色が気分を明るくしてくれるこのチョコレート、どんなお味? 2月9〜11日の三連休に、記者もルビーチョコレートを探してみた。
製造過程は「企業秘密」
スイスのチョコレートメーカー「バリー・カレボー社」が、ビター、ミルク、ホワイトに続いて、80年ぶりに開発した新しいチョコレート。エクアドルやブラジルなどで育ったカカオ豆の中で、特定の条件を満たした「ルビーカカオ豆」から作られる。

「特定の条件」が何を指すのか、豆からチョコレートにどう加工するか、というのはカレボー社が10年かけて開発した企業秘密。ただ、着色料もフルーツフレーバーも一切使用していない。

販売戦略が人気の秘訣?
2017年10月にカレボー社が上海でルビーチョコレートを発表。同じスイスに拠点を置くネスレ社が2018年1月に日本の「キットカット」でルビーチョコを世界で初めて商品化し、半年間独占販売した。

ネスレ社の独占販売契約が切れた夏以降、各メーカーによるルビーチョコを使用した商品の開発や販売が始まると、冬ごろから各メディアに取り上げられるようになり、2019年のバレンタインで人気に火がついたかたちだ。
どこに行けば食べられるのか...
どんな味か気になるルビーチョコレート、食べてみたい!自分チョコに買おうと、2月9~11日の三連休に記者もルビーチョコを探してみた。
まずはお手頃な値段で手に入る雑貨店「PLAZA」を回ること3軒。すでにどの店も完売で、入荷予定もないという。広報担当者によると、「想像以上の人気で、全国的にかなり品薄になっています。まだ在庫がある店舗もあるので、お探しの場合はお早めに」とのこと。

続いて百貨店のバレンタインフェアへ。人混みをかき分けてショーケースの前にたどりつくと、ここでも「売り切れました」「入荷予定はありません」━━のオンパレードだった。
銀座三越の「カカオサンパカ」(スペイン)では、ガナッシュをルビーチョコレートでコーティングした3粒入りの「ルビーロサ」(1620円)に「本日分完売」の文字。店員さんに聞くと、毎日数十個入荷するが、昼過ぎには売り切れてしまうという。
白ワインと楽しみたい!
なんとか一粒だけ手に入れた「ブリュイエール」(ベルギー)のルビーチョコがこちら。

酸味があって爽やかな味わい。控えめに言っても美味しい。コーヒーと紅茶どちらにも合いそうだが、ワインなら白ワインと楽しみたい。「もう一粒あれば...」とも思うが、チョコレート一粒にここまで苦労するなんて......。もっと手軽に楽しめるようになればいいのに、恨めしく思った。