搭乗した飛行機が消息を絶ち、行方不明となっていたサッカー・プレミアリーグのカーディフに所属するエミリアーノ・サラ選手は2月7日、死亡が確認された。
イギリスのドーセット警察が発表した。
サラ選手が行方不明となった後、初めて開かれたカーディフの試合では、サポーターが「サラのために歌おう」と無事を祈って応援歌を捧げたが、想いは届かなかった。
サラ選手は、フランスリーグ・ナントからカーディフへの移籍が決まり、1月21日にカーディフの本拠地のあるイギリス・ウェールズに向かう途中、乗っていた小型飛行機がレーダーから消失して行方不明となった。
その後、海中の捜索で発見された飛行機の残骸から遺体が見つかり、ドーセット警察がサラ選手と確認したと発表。公式サイトで「サラ選手と飛行機を操縦していたデイビット・イボットソン氏のご家族にはお伝えし、引き続きサポートを受ける予定です」と伝えた。
警察発表を受け、カーディフは公式サイトでこの内容を掲載し、「この声明をお伝えすることは、言葉で言い表せないほどの悲しみです」と無念をつづった。
カーディフにとって、サラ選手が行方不明となった後初となる2月3日の試合では、サポーターがサラ選手に向けて応援歌を捧げていた。
「サラのために歌おう。私たちは、決してあなたと離れることはない。あなたはこれからもずっと、私たちと一緒に、このカーディフのまちの仲間です」サポーターは試合中、なんどもなんども、応援歌を繰り返していた。
移籍金めぐるトラブルも?
サラ選手の訃報を受けて悲しみが広がっている一方で、移籍金を巡る問題も生じている。
BBCによると、カーディフとナントは、サラ選手の移籍金として、約1500万ポンド(約21億3000万円)を支払うことで合意していた。ところが、この事故が起きたこともあり、支払いはまだされていない。
ナントは、このうち約520万ポンド(7億3800万円)分の支払いを早急に求めている。近日中に支払いがされなければ、法的措置も検討しているという。